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歌舞伎 今日のことば・ことばで知る歌舞伎の世界



獅子と牡丹

ししとぼたん

 鏡獅子や連獅子など"石橋もの"の舞台には、必ず大輪の牡丹の花が飾られています。日本や中国の屏風や襖絵などの絵画にも"獅子に牡丹"という構図はよく見ることができます。どうやら獅子と牡丹は切っても切れない関係にあるようですが、実はこれには理由があります。

 百獣の王といわれる獅子にも弱みはあって、身体に寄生する虫によってその命をも脅かされることがあります。これが"獅子身中の虫"といわれるものです。どんなに大きく力のあるものでも、内部の裏切りから身を滅ぼすことにもなりかねない、という意味で使われますが、本来は仏典から出た言葉です。

 その"獅子身中の虫"を活動させないためには薬になるものを飲まなくてはいけないのですが、その薬となるものが牡丹の花に溜まる夜露。それゆえ、獅子は牡丹の花から離れられない...というわけです。(み)



解説

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