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富樫佳織の感客道

題字・紫舟、インタビュー・文・富樫佳織、写真・TONY、構成・佐藤奈緒、撮影協力・MASQ

 歌舞伎の舞台では、大道具も出演者だと言われます。
『楼門五三桐』で石川五右衛門とともにせり上がってくる巨大な山門。『白浪五人男』の大詰で、五人の盗賊が勢揃いの稲瀬川の場から極楽寺の大きな屋根へと転換する場面…最初に考えた人もさることながら、作ってしまった人たちのエネルギーもすごい!と毎回感動してしまいます。
 世話物、松羽目物、舞踊…演目の世界に私たちを誘ってくれる大道具の面白さに注目しながら、今回は日本を代表する映画美術監督の種田陽平さんと観劇をしました。

 大学在学中より寺山修司さんが監督する『上海異人娼館』などに参加。以来、岩井俊二監督作品『スワロウテイル』や、昨年公開された三谷幸喜監督作品『ザ・マジックアワー』で日本アカデミー賞・優秀美術賞を受賞。『冷静と情熱のあいだ』『フラガール』『アマルフィ 女神の報酬』など、著名な作品を次々と手がける種田さん。映画美術監督のフィルターを通した、歌舞伎とは…。

1.美術監督の企み…お化けがどこから出るかが怪談物の命
2. 『キル・ビル』秘話—外国人が作り出すニッポン感
3.上質な“ニセモノ感”が創造性を生む
4.記憶のかけらが作り出す、劇空間
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