インタビュー・文/富樫佳織、写真/伊藤康弘、構成/栄木恵子(編集部)

 今回の江戸職人手帖は、前回に引き続き江戸羽子板職人の西山鴻月さんのお仕事をご紹介します。
 江戸羽子板の醍醐味は、歌舞伎役者がまるで眼の前で芝居をしているかのような臨場感溢れる姿を写すことです。ところが、よく見ると羽子板に写された役者の姿と舞台の役者は、ちょっと違っています。その違いこそ、羽子板職人が長い年月をかけて培った独自の技。その技によって役者の姿がより活き活きと見えると言います。

 鴻月さんと二代目を継ぐ息子の和宏さんの仕事場にお邪魔して、貴重な制作風景を見せていただきました。


江戸職人手帖

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