みどころ



巡業

平成19年度

大阪市民歌舞伎

歌舞伎、その美と歴史への招待

平成19年6月17日(日)


一、歌舞伎へのご案内

「歌舞伎を見に行きたいけど、歌舞伎について何も知らないとちょっと不安...」そんな人のために、見どころ、音楽、歴史など歌舞伎のイロハを楽しく、分かりやすく解説し体験していただく、歌舞伎入門です。より一層歌舞伎を身近に感じて戴けることでしょう。




二、恋飛脚大和往来(こいのたよりやまとおうらい)

  新口村の場

正徳元年(一七一一)、近松門左衛門が書いた浄瑠璃『冥途の飛脚』をもとに作られ、寛政八年(一七九六)正月、大坂・角の芝居で初演された世話物の代表的な作品で、大坂の飛脚屋の亀屋忠兵衛と遊女梅川との悲しい恋の物語です。忠兵衛が梅川の身請けを八右衛門と張り合って、公金に手を付けてしまい死を覚悟するくだりが前の場面で描かれ、この「新口村の場」では、忠兵衛と梅川が死ぬ前に忠兵衛の故郷へ逃げ、忠兵衛の父・孫右衛門との涙の別れとなります。雪の白、忠兵衛と梅川の黒の衣裳...と色彩美も見所です。宝永七年(一七一〇)に起った実際の事件がモデルで、忠兵衛は捕らえられ処刑、梅川は尼になったと伝えられています。


【あらすじ】

八右衛門との言い合いの末、公金の封を切って店の金を横領した忠兵衛は、その金で身請けした遊女梅川と共に逃避行を続け、雪がしんしんと降る中を大和国新口村にたどりつきます。すでに厳しい詮議の手がのびていることを知り、とりあえず知り合いの家に身を隠すふたり。そこへ父・孫右衛門が通りかかり、薄氷に足を滑らせ転んでしまいます。見かねた梅川が走り寄って介抱すると、他人とは思えぬ手厚い介抱にすべてを察した孫右衛門は、息子の身代わりで入牢している養母の義理ゆえ、息子に会えないことを伝えます。そこで苦肉の策として、孫右衛門に目隠しをして忠兵衛に会わせます。しかし、その時に追手の太鼓の音が聞こえ、別れを惜しむ間もなく、二人を裏道から逃がしてやる孫右衛門に、雪が、またひとしきり降りかかるのでした。

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