みどころ



巡業

平成21年度

(社)全国公立文化施設協会主催

西コース

松竹大歌舞伎 近松座公演

平成21年8月31日(月)~9月25日(金)


一、坂田藤十郎お目見得 御挨拶(ごあいさつ)

 坂田藤十郎が公演各地の皆様にお目見得のご挨拶と、今回の近松座公演、そして上方歌舞伎にかける思いを申し上げる一幕です。

二、恋飛脚大和往来

  玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり)

  新町井筒屋の場

 亀屋忠兵衛は、相思相愛の遊女梅川を身請けするための前金を払いましたが、後金が用意できません。そこで梅川を通じて、抱え主の槌屋治右衛門に、後金を待ってくれるよう頼みます。治右衛門はこれを了承しますが、同じく梅川を身請けしようとしていた丹波屋八右衛門は腹を立ててしまいます。やがて八右衛門は、井筒屋のおえんや梅川たちを前にして、忠兵衛をこき下ろし始めます。
 これを二階の座敷で聞いていた忠兵衛は、八右衛門の前に現れ、ふたりは言い争いを始めます。そうこうするうち忠兵衛が手にしていた公金の封が切れてしまいます。はずみとはいえ、公金の封を切ることは大罪で、忠兵衛は死を覚悟して次々と封を切り、この公金を梅川の身請けの金に当てます。
 こうして、うちひしがれた忠兵衛は、梅川と手に手をとって、新町の廓から立ち去って行くのでした。
 実際の公金横領事件を題材にしたこの作品は、上方歌舞伎を代表する作品で、近松門左衛門の『冥途の飛脚』をもとに作られています。忠兵衛が公金の封を切ってしまう場面は屈指の見どころで、この作品の通称ともなっています。
 坂田藤十郎が見せる上方和事の真髄をご期待下さい。


三、連獅子(れんじし)

 文殊菩薩の霊獣である獅子の精は、千尋の谷に我が子を突き落とし、その試練にめげず駆け上がってきた子のみを育てると伝えられていますが、この様子を狂言師右近と左近が踊りで見せていきます。
 やがて狂言師たちが立ち去って行くと、村の娘が修験者のもとを訪ねて来て、田畑を荒らす獅子を封じるための祈祷をしてくれるようにと頼みます。そして修験者が祈り始めると、獅子の精が出現する気配となるので、慌ててふたりはその場から逃げ出していきます。
 そこへ親子の獅子の精が出現し、牡丹に戯れ遊びながら獅子の狂いを見せ、獅子の座に直るのでした。
 勇壮な獅子の親子の姿を描いた舞踊の名作をご覧頂きます。

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