巡業
平成22年度
(社)全国公立文化施設協会主催
西コース
松竹大歌舞伎
平成22年8月31日(火)~9月25日(土)
一、歌舞伎の見方(かぶきのみかた)
風変わりな身なりを意味する「傾(かぶ)く」に由来する歌舞伎。まさに、歌・舞・伎とあるように、音楽、舞踊、そして演者とその技が三位一体になった総合芸術です。江戸時代より四百年以上続く歌舞伎は、様式美や色彩美、そして演者ごとの型が伝承され、美しい舞台を創り出して来ました。また、古典だけでなく、新作歌舞伎への挑戦など常に現代の歌舞伎を追求しています。そのような歌舞伎の奥深い魅力をお伝えいたします。二、歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ)
平安時代、鳴神上人は自分との約束を守らなかった帝に怒り、京都北山の滝壺に雨の神の竜神を閉じ込めてしまいます。それ以来、雨が降らず、日照りに苦しむ人々。見かねた朝廷は、雲の絶間姫という絶世の美女を上人のもとへ送り込みます。最初は用心する上人ですが、次第に姫の色気に迷い、ついには祝言の盃を交わしてしまいます。初めて口にする酒に上人が酔い潰れている隙に、姫は秘法のしめ縄を切り、竜神を逃がして雨を降らせます。騙されたことを知った上人は、怒り狂って姫の後を追いかけるのでした。高僧が色香に堕落するという前半の物語、欺かれた憤りから多彩な荒事を展開する後半と見どころ多い一幕です。橋之助の鳴神、扇雀の雲絶間姫による歌舞伎十八番をお楽しみください。
三、俄獅子(にわかじし)
江戸後期から明治にかけて、吉原では毎年「仁和賀(にわか)」という年中行事が行われていました。これは芸者や幇間(ほうかん)が仮装をして、即興で踊りを踊ってみせるという催しで、この吉原の賑やかな廓風情を描いたのが俄獅子です。立ち廻りや舞扇を使っての獅子の狂いなど、粋で華やかな舞踊をお見せします。
