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松竹大歌舞伎

上演時間

  • 教草吉原雀

  • 幕間 25分
  • 新皿屋舗月雨暈
    魚屋宗五郎

※10月31日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります。

日程詳細

2015年11月

演目と配役

一、教草吉原雀(おしえぐさよしわらすずめ)
鳥売りの男実は雀の精
鳥売りの女実は雀の精
鳥刺し実は鷹狩の侍
尾上
中村
坂東 亀三郎

河竹黙阿弥 作

新皿屋舗月雨暈

二、魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)
魚屋宗五郎
家老浦戸十左衛門
宗五郎女房おはま
磯部召使おなぎ
小奴三吉
磯部主計之助
宗五郎父太兵衛
尾上 菊之助
坂東 亀三郎
中村
尾上
中村 萬太郎
尾上
市川

みどころ

一、教草吉原雀(おしえぐさよしわらすずめ)

江戸の吉原仲之町へやって来たのは鳥売りの夫婦。二人は生き物を放つ放生会の由来や廓の間夫と女郎の様子を踊ってみせます。そこへ鳥刺しも加わり華やぎますが、鳥刺しは鳥売りの様子を怪しみます。すると鳥売りの夫婦は雀の精の本性を顕すので、これを見た鳥刺しは…。
 葭切の異名をもつ「吉原雀」を吉原の遊客に見立てて、鳥売りの夫婦が廓の風俗や男女の駆け引きの様子を艶やかに踊る長唄の舞踊です。今回は鳥刺しが絡んでの、大時代で派手な演出をお楽しみください。

二、魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)

 江戸の芝神明界隈にある魚屋宗五郎の家では、宗五郎の妹お蔦が奉公先の旗本磯部の屋敷で不義密通を犯し、手討ちになったと知らせが入り、家族は悲しみに暮れています。そこへお蔦とは同輩のおなぎが訪ねて来て、実はお蔦が無実の罪で殺されたことを明かします。これを聞いた宗五郎は、禁酒していた酒を飲み始め、女房のおはまや三吉、父親の太兵衛が止めるのも聞かず、酒乱となって暴れ出し、磯部の屋敷へ殴り込むと言って出ていきます。
 磯部の屋敷では、酒樽を振り回して暴れ込んだ宗五郎が、縄をかけられます。後を追ってきたおはまは、夫の許しを請いますが、宗五郎に足蹴にされた典蔵は怒って宗五郎を手討ちにしようとします。そこへ家老の浦戸十左衛門が現れ…。
 河竹黙阿弥作の『魚屋宗五郎』は、明治16年に初演された世話物です。みどころは、実直な宗五郎が妹の死の真相を知り、禁酒の誓いを破って酒を飲み始め、次第に酩酊していく件です。酒乱となって暴れる宗五郎ですが、そこには最愛の妹を失った深い悲しみと行き場のない怒りを堪えています。江戸の市井の人々の喜怒哀楽を生き生きと描いた生世話の名作をお楽しみください。

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