六月大歌舞伎


上演時間(幕見料金)














昼の部
幕見料金幕見席発売開始時間

妹背山婦女庭訓 小松原・花渡し


上演時間 11:00-11:47
1,100円10:30-
幕間   20分

妹背山婦女庭訓 吉野川


上演時間 12:07-2:03
幕間   30分

閻魔と政頼


上演時間 2:33-3:08
700円2:15-
幕間   15分

侠客春雨傘


上演時間 3:23-3:48
700円 3:15-
 
夜の部
 幕見料金幕見席発売開始時間

元禄忠臣蔵

上演時間 4:30-6:01
900円 4:00-
幕間   30分

盲長屋梅加賀鳶

上演時間 6:31-8:01
900円 6:10-
幕間   15分

船弁慶

上演時間 8:16-9:19
700円 8:05-

演目と配役

昼の部



一、妹背山婦女庭訓


   小松原
   花渡し
   吉野川

  ●小松原
          久我之助清舟       梅 玉
            采女の局       高麗蔵
            宮越玄蕃       松 江
           太宰娘雛鳥       魁 春

  ●花渡し・吉野川
          太宰後室定高       藤十郎
            久我之助       梅 玉
              雛鳥       魁 春
           荒巻弥藤次       亀 鶴
            蘇我入鹿       彦三郎
           大判事清澄       幸四郎


二、閻魔と政頼


            鷹匠政頼       吉右衛門
              赤鬼       歌 六
              青鬼       歌 昇
            閻魔大王       富十郎


三、侠客春雨傘


    藤間 齋 初お目見得

           大口屋暁雨       染五郎
           逸見鉄心斎       彦三郎
            傾城葛城       芝 雀
            傾城薄雲       高麗蔵
            幇間善孝       錦 吾
         和泉屋女房お吉       吉之丞
            番新豊花       歌 江
          和泉屋新兵衛       友右衛門

           高麗屋齋吉  初お目見得藤間 齋
                      (染五郎長男)
         大尽高砂屋梅玉       梅 玉
          鳶頭仁左衛門       仁左衛門
         播磨屋吉右衛門       吉右衛門
          高麗屋幸四郎       幸四郎



夜の部



一、元禄忠臣蔵


   御浜御殿綱豊卿


           徳川綱豊卿       仁左衛門
          富森助右衛門       染五郎
           中臈お喜世       芝 雀
            上臈浦尾       萬次郎
           新井勘解由       歌 六
           御祐筆江島       秀太郎


二、盲長屋梅加賀鳶


    本郷木戸前勢揃いから
    赤門捕物まで

      竹垣道玄/天神町梅吉       幸四郎
           女按摩お兼       秀太郎
             魁勇次       歌 昇
          昼ッ子尾之吉       愛之助
            盤石石松       松 江
           数珠玉房吉       男女蔵
           御守殿門次       亀 鶴
            妻恋音吉       種太郎
           小間使お朝       宗之助
           女房おせつ       鐵之助
           家主喜兵衛       錦 吾
            天狗杉松       市 蔵
           虎屋竹五郎       高麗蔵
          伊勢屋与兵衛       家 橘
          御神輿弥太郎       友右衛門
            雷五郎次       芦 燕
          春木町巳之助       歌 六
           日蔭町松蔵       吉右衛門


三、新歌舞伎十八番の内 船弁慶


       静御前/平知盛の霊       染五郎
             源義経       芝 雀
            舟人岩作       松 江
            舟人浪蔵       男女蔵
            舟人梶六       亀 鶴
          舟長三保太夫       東 蔵
           武蔵坊弁慶       幸四郎

みどころ

昼の部

一、妹背山婦女庭訓

蘇我入鹿が謀反を起こし、帝を追いやり内裏に居座っていた時代のこと。春日大社近くの小松原で、紀伊国の大判事清澄の嫡男・久我之助(梅玉)と、大和国の太宰少弐の息女・雛鳥(魁春)が、互いの親が敵対関係にあることを知らずに出逢い、恋に落ちます。≪小松原≫
太宰少弐の未亡人である定高(藤十郎)の邸に入鹿(彦三郎)と、入鹿に召された大判事(幸四郎)が訪れます。入鹿は、自らが横恋慕している采女の局の行方不明にことよせて、大判事には久我之助の出仕を、定高には雛鳥の入内を申し付けます。難題を突きつけられた二人は、互いに不仲であるにもかかわらず、せめて相手の子の命だけは救いたいと、わが子を犠牲にすることを決意します。≪花渡し・吉野川≫
久我之助と雛鳥の仲を分かつように、中央に流れる吉野川。両花道が川堤となり、劇場中が若い二人の悲恋とその親の苦悩を見守る空間と化します。上演が少ない≪小松原≫≪花渡し≫の場が付くことで、名場面≪吉野川≫の悲劇に至る経緯も、よりわかりやすくなるでしょう。

二、閻魔と政頼

ここは閻魔の庁。人間たちが巧みに言い逃れて極楽へ行こうとする由々しき事態に、閻魔大王(富十郎)はきびしく詮議しようと思い立ち、赤鬼(歌六)と青鬼(歌昇)を六道の辻に赴かせます。
そこへやって来たのが、主君の機嫌を損ねて命を落とした鷹匠の政頼(吉右衛門)。閻魔の前に引き出され、殺生の罪を問われると、鷹狩りで獲物を捕らえたのは鷹であり、自分に罪はないと弁明します。鷹狩りの由来を鮮やかに物語る政頼にのせられて、やがて閻魔も冥土で鷹狩りをすることに......。
狂言の『政頼』をもとにした松貫四(吉右衛門の筆名)構成・脚本、川崎哲男脚本による新作舞踊劇。吉右衛門と富十郎が演じるユーモアあふれる舞台をお楽しみください。


三、侠客春雨傘


華やかな新吉原仲之町に、傾城たちに人気の大口屋暁雨(染五郎)がやって来ます。大口屋治兵衛という商家の若旦那だった暁雨は、御家人の逸見一角に無謀な振る舞いをされたことを機に、客になった男。そこへ、今は隠居して鉄心斎と名を改めた一角(彦三郎)が現れ、宿命の対決が始まると、傾城葛城(芝雀)が止めに入ります。
二十八年前、この演目で初舞台を踏んだ染五郎が初役で暁雨をつとめ、その長男の藤間齋が初お目見得するおめでたい一幕。幸四郎吉右衛門仁左衛門梅玉も登場し、初お目見得を祝います。


夜の部

一、元禄忠臣蔵

   御浜御殿綱豊卿

浅野内匠頭が吉良上野介に斬りつけ、切腹してから一年。次期将軍と噂される徳川綱豊(仁左衛門)の周囲では、関白近衛家から輿入れした綱豊の御台所を始め、浅野家再興を促す声が日に日に大きくなっています。
再興よりは浪士による吉良の仇討ちを密かに願う綱豊は、政治顧問の新井勘解由(歌六)に相談してわが意を得、さらに御祐筆(秘書に相当する職掌)江島(秀太郎)の案内により訪れた、中臈お喜世(芝雀)の兄で浪士のひとり富森助右衛門(染五郎)の言動から、彼らに仇討ちの意志のあることを確信します。その夜、御殿で催される能の演者として現れた吉良に、槍で討ちかかる助右衛門でしたが...。
真山青果作『元禄忠臣蔵』の中でも、華やかさと迫力に満ち、人気の高い場面。綱豊と富森助右衛門の論理の応酬には、手に汗握る緊迫感がみなぎります。定評ある仁左衛門の綱豊に、助右衛門初役の染五郎が挑みます。


二、盲長屋梅加賀鳶


湯島の境内で加賀藩お抱えの大名火消し加賀鳶と、町火消しとの間に喧嘩が勃発し、周囲は騒然。さらに大喧嘩に発展するところを抑えたのは、加賀鳶の頭の梅吉(幸四郎)で、松蔵(吉右衛門)、巳之助(歌六)、勇次(歌昇)らも、兄貴分に従い落ち着きを取り戻します。
一方、本郷菊坂の盲長屋に暮らす竹垣道玄(幸四郎)は、人殺しも厭わず、女房を虐待するひどい按摩。女按摩のお兼(秀太郎)と連れだって強請に出掛けた質店の伊勢屋でも凄んでみせますが、逆に自ら犯した人殺しの証拠を、松蔵に突きつけられます。
火事と喧嘩に命を賭ける加賀鳶たちの威勢のよさと、憎めない悪党道玄の、笑いを誘う立ち廻り。江戸庶民をいきいきと描いた河竹黙阿弥の人気作です。

三、新歌舞伎十八番の内 船弁慶

義経(芝雀)と弁慶(幸四郎)ら家来一行は、都を追われ西国を目指しますが、義経の愛妾静御前(染五郎)は同行を許されず、哀しみの中で別れの舞いを舞います。
舟長(東蔵)の音頭にのせて西海に漕ぎ出した一行の前に、突然、壇ノ浦の戦いで敗死した平知盛の亡霊(染五郎)が現れ、義経に襲いかかりますが、まもなく弁慶に調伏され、渦巻く海に消えてゆきます。
能の同曲を歌舞伎舞踊化した「松羽目」物で、前半の静的な女性の舞いと、後半の激しい立役の動きの踊り分けが見どころ。染五郎が東京では初めて二役を踊るほか、幸四郎が弁慶役で登場するのも楽しみです。