吉例顔見世大歌舞伎


上演時間(幕見料金)












昼の部
幕見料金幕見席発売開始時間

種蒔三番叟


上演時間 11:00-11:28
1,000円10:30-
幕間   15分

傾城反魂香


上演時間 11:43-1:04
幕間   30分

素襖落


上演時間 1:34-2:24
700円 1:15-
幕間   25分

曽我綉侠御所染 御所五郎蔵


上演時間 2:49-4:01
800円 2:35-










夜の部
幕見料金幕見席発売開始時間

宮島のだんまり


上演時間 4:40-5:03
1,000円4:10-
幕間   15分

仮名手本忠臣蔵 九段目 山科閑居


上演時間 5:18-6:52
幕間   30分

土蜘


上演時間 7:22-8:39
900円 7:05-
幕間   10分

三人吉三巴白浪


上演時間 8:49-9:14
600円 8:30-

演目と配役

昼の部



一、種蒔三番叟(たねまきさんばそう)


             三番叟  梅 玉
              千歳  孝太郎


二、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)


  土佐将監閑居の場
            浮世又平  吉右衛門
         又平女房おとく  芝 雀
          土佐修理之助  錦之助
           将監北の方  吉之丞
          狩野雅楽之助  歌 昇
            土佐将監  歌 六


三、新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし)


            太郎冠者  幸四郎
             姫御寮  魁 春
            次郎冠者  高麗蔵
             三郎吾  錦 吾
             鈍太郎  彌十郎
             大名某  左團次


四、曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)


     御所五郎蔵


           御所五郎蔵  仁左衛門
              皐月  福 助
              逢州  孝太郎
            新貝荒蔵  権十郎
           二宮太郎次  松 江
         茶屋女房おわさ  鐵之助
           畠山次郎三  男女蔵
            秩父重介  由次郎
            梶原平蔵  友右衛門
          星影土右衛門  左團次
           甲屋与五郎  菊五郎




夜の部



一、宮島のだんまり(みやじまのだんまり)


  傾城浮舟太夫実は盗賊袈裟太郎  福 助
            大江広元  歌 昇
          畠山庄司重忠  錦之助
           白拍子祗王  高麗蔵
            相模五郎  松 江
          浪越采女之助  亀 寿
            息女照姫  芝のぶ
          御守殿おたき  歌 江
            河津三郎  桂 三
            浅野弾正  彌十郎
          悪七兵衛景清  團 蔵
            典侍の局  萬次郎
           平相国清盛  歌 六


二、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)


  九段目 山科閑居


             戸無瀬  芝 翫
          大星由良之助  吉右衛門
            大星力弥  染五郎
              小浪  菊之助
              お石  魁 春
           加古川本蔵  幸四郎


三、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)


       僧智籌実は土蜘の精  菊五郎
            番卒太郎  仁左衛門
             巫子榊  芝 雀
            侍女胡蝶  菊之助
           渡辺源氏綱  権十郎
            坂田公時  亀 蔵
            碓井貞光  亀三郎
            ト部季武  市 蔵
              石神  玉太郎
           太刀持音若  鷹之資
            番卒藤内  東 蔵
            平井保昌  左團次
            番卒次郎  梅 玉
             源頼光  富十郎


四、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)


   大川端庚申塚の場
            お嬢吉三  孝太郎
            和尚吉三  松 緑
           夜鷹おとせ  宗之助
            お坊吉三  染五郎

みどころ

昼の部

一、種蒔三番叟(たねまきさんばそう)

 天下泰平や五穀豊穣を祈る神聖で儀式的要素の強い能の『翁』は、歌舞伎では『三番叟』の名でさまざまにアレンジされ、芝居繁盛の願いも込めた祝儀舞踊となっています。  三番叟(梅玉)と千歳(孝太郎)が、顔見世の幕あきを寿ぎます。


二、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)


  土佐将監閑居の場

 絵師の又平(吉右衛門)は、女房のおとく(芝雀)と師匠の土佐将監(歌六)のもとを訪れ、土佐の苗字を許してもらえるよう願い出ます。
 吃音の又平に代わって、おしゃべりなおとくが切に訴えますが、絵から抜け出た虎を描き消してみせた弟弟子の修理之助(錦之助)や、主家の大事に馳せ参じる雅楽之助(歌昇)のような功績もなく、うまくしゃべれない又平は門前払いに。
 望みを絶たれた夫婦は、思いつめて死を決意しますが、又平が今生の名残りに手水鉢に自画像を描くと、その絵が石を貫き、手水鉢の裏側に抜ける奇蹟が起こります。実直で世渡り下手ながら、絵への情熱は誰にも負けない男。
 吉右衛門扮する又平の一途さと夫婦の絆に、胸が熱くなります。


三、新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし)


 太郎冠者(幸四郎)は、主人である大名(左團次)の遣いで訪れた先で、姫御寮(魁春)に酒を振る舞われ、餞別に素襖まで頂戴します。
 帰宅した太郎冠者は、もう酩酊状態。決して渡すまいと隠していた素襖を落とし、それが主人の手に渡ったことにも気づかない始末です。
 同名の狂言を歌舞伎化した、コミカルな舞踊劇。姫御寮に所望されて源平合戦の那須与市のくだりを語ってみせる、幸四郎の愛すべき太郎冠者の奮闘ぶりに御期待ください。


四、曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)


  御所五郎蔵


 侠客の御所五郎蔵(仁左衛門)は、五條仲之町で星影土右衛門(左團次)と鉢合わせし一触即発となりますが、茶屋甲屋の与五郎(菊五郎)が、その場を収めます。
 実は、五郎蔵と土右衛門は元同じ家中。五郎蔵と相思相愛の皐月(福助)に、土右衛門が横恋慕するという関係が、ともに浪人となった現在まで続いていたのです。
 今は傾城をしている皐月は、五郎蔵が、旧主が熱を上げる傾城逢州(孝太郎)身請けのための金策に困っているのを知り、土右衛門に身を任せて、金を工面しようとします。
 心ならずも愛想づかしをする皐月に、真意を知らない五郎蔵は逆上。土右衛門ともども斬殺しますが、皐月と思って斬ったのは、なんと逢州の首でした。
 キリッとした男伊達の風情が清々しい前半から、思いやりの愛想づかしが不幸の連鎖を生む悲劇の後半へ。
 定評ある仁左衛門の五郎蔵と、皐月役の福助の新鮮な顔合わせに、菊五郎が花を添えます。


夜の部

一、宮島のだんまり(みやじまのだんまり)

 暗闇の中で、登場人物たちが事件の発端となる宝物を無言で探り合う「時代だんまり」は、一座の顔ぶれや歌舞伎の役柄を紹介する役割も兼ねています。
 今回は宮島の厳島神社を背景に、傾城役の浮舟太夫(福助)、捌き役の畠山重忠(錦之助)、立役の大江広元(歌昇)、公卿悪の平清盛(歌六)らの各役柄が勢揃いして、美しい絵面の見得を極めてみせます。


二、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)


  九段目 山科閑居


 雪が降りしきる山科の大星由良之助(吉右衛門)宅。
 加古川本蔵の後妻の戸無瀬(芝翫)が、義理の娘である小浪(菊之助)を、この家の嫡男大星力弥(染五郎)に嫁がせるためにやって来ますが、由良之助の妻お石(魁春)は、今は浪人であることを理由に、輿入れを拒否します。
 絶望した母娘はその場で死のうとしますが、通りがかった虚無僧が二人を留めます。深編笠を取ったその人こそ、加古川本蔵(幸四郎)。本蔵は、塩冶判官が高師直を討とうとするのを後ろから自分が抱き止め、本望を遂げさせなかったことを深く悔い、自ら力弥の手にかかって果てて行きます。
 お石と戸無瀬の互いの意気地に、由良之助と本蔵の男どうしの憐察。それぞれの深い想いが交錯する、重厚で濃密な空気に満たされた一幕です。


三、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)


 病いの床に伏す源頼光(富十郎)は、家来の平井保昌(左團次)の見舞いや侍女の胡蝶(菊之助)のあでやかな舞いに、しばし心癒されています。
 そこへ何処からか、比叡山の智籌(菊五郎)と名乗る僧が現れ、病平癒の祈祷を申し出ます。太刀持の音若(鷹之資)が様子を怪しみ忠告すると、智籌は蜘蛛の本性を顕し、姿を消します。
 頼光館では、番卒の太郎(仁左衛門)、次郎(梅玉)、藤内(東蔵)が土蜘退治を祈願して、巫子の榊(芝雀)に諫めの舞いを舞わせます。一方、土蜘を追って荒れ塚に行き着いた保昌と頼光の四天王の前に、ついに鬼神の姿をした土蜘の精(菊五郎)が現れ、壮絶な闘いが繰り広げられます。
 五代目菊五郎が初演した能仕立ての荘重な舞踊劇で、長唄も名曲。菊五郎にとっては家の芸でもあり、智籌の醸し出す不気味さと、千筋の蜘蛛の糸の美しさに目を奪われます。


四、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)


   大川端庚申塚の場

 女装して稼ぐお嬢吉三(孝太郎)、元は御家人のお坊吉三(染五郎)、所化上がりの和尚吉三(松緑)。
 ともに吉三という名を持つ三人の盗賊が、節分の夜に運命的な出逢いをします。「月は朧に白魚の」で始まるお嬢吉三の名せりふが耳に心地よい、おなじみの一場面です。