歌舞伎座さよなら公演

七月大歌舞伎


上演時間(幕見料金)







昼の部
幕見料金幕見席発売開始時間

五重塔


上演時間 11:00-12:25
1,000円 10:30-
幕間   45分

海神別荘


上演時間 1:10-2:45
1,500円 12:35-









夜の部
幕見料金幕見席発売開始時間

夏祭浪花鑑


上演時間 4:30-6:35
1,000円 3:50-
幕間   40分

天守物語


上演時間 7:15-9:00
1,500円 6:45-

演目と配役

昼の部



一、五重塔(ごじゅうのとう)


           大工十兵衛  勘太郎
              お浪  春 猿
              お吉  吉 弥
          用人為右衛門  寿 猿
            大工清吉  巳之助
            朗円上人  市 蔵
            大工源太  獅 童


二、海神別荘(かいじんべっそう)


              美女  玉三郎
              博士  門之助
              女房  笑三郎
            沖の僧都  猿 弥
              公子  海老蔵



夜の部



一、夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)


  序幕 住吉鳥居前の場より
  大詰 長町裏の場まで

          団七九郎兵衛  海老蔵
              お辰  勘太郎
            釣舟三婦  猿 弥
           玉島磯之丞  笑 也
              お梶  笑三郎
              琴浦  春 猿
            下剃三吉  巳之助
          三河屋義平次  市 蔵
             おつぎ  右之助
           一寸徳兵衛  獅 童


二、天守物語(てんしゅものがたり)


          天守夫人富姫  玉三郎
          姫川図書之助  海老蔵
              亀姫  勘太郎
               薄  吉 弥
           小田原修理  猿 弥
             舌長姥  門之助
            朱の盤坊  獅 童
          近江之丞桃六  我 當

みどころ

昼の部

一、五重塔(ごじゅうのとう)

 谷中感応寺で五重塔建立の話が持ち上がり、出入りの大工源太(獅童)が女房のお吉(吉弥)や弟子の清吉(巳之助)と共に現れて、住職の用人の為右衛門(寿猿)と対面します。それというのも源太の兄弟弟子である十兵衛(勘太郎)が、五重塔建立の仕事を任せてほしいと住職に毎日願い出ているため。勝気なお吉は、夫にこの大仕事を任せて欲しいと思い、しぶる源太を連れて感応寺にやって来たのです。そこへ読経を終えた住職の朗円上人(市蔵)が戻って来ると、十兵衛が駆け寄ってこの度の大仕事を任せて欲しいと願い出ます。しかし朗円は五重塔建立の仕事はふたりで相談をした上で答えを出すようにと諭すのでした。
 一方、十兵衛の女房のお浪(春猿)は源太夫婦の恩を語って五重塔の仕事を源太に譲るように勧めますが、十兵衛は耳を貸そうとしません。ここへ源太が現れ、十兵衛とふたりで協力しあいながら、五重塔を建立しようと優しく持ちかけますが...。
 対照的なふたりの職人の姿を描いた、文豪幸田露伴の名作を清新な顔ぶれで上演します。



二、海神別荘(かいじんべっそう)


 遥か海底にある0907kabukiza01.gifの公子(海老蔵)のもとへ、地上の美女(玉三郎)が、公子に仕える女房(笑三郎)や黒潮の騎士たちに伴われて、輿入れのために向かっています。公子は博士(門之助)や沖の僧都(猿弥)とさまざまに語り合いながらこの様子を眺め、その美しい姿に嘆息するのでした。

 まもなく美女が宮殿に到着し、公子は美女と対面するとやさしい言葉をかけて、桃の露と呼ばれる美酒でもてなします。世にも稀なる美酒で喉を潤わした美女は、公子にその幸福感を語るものの、いつまでも地上の未練を訴えます。すると公子はもはや美女が人間ではないことを明かし、美しい蛇になったと告げます。

 この話を聞いた美女は深く悲しむので、公子は次第に怒りを顕わにし、ついには臣下に命じて美女を斬ろうとします。すると美女は、できるなら公子の手にかかって死にたいと切望し、公子もためらうことなく美女に剣を向けます。ところがその刹那の公子の表情を見て、美女はようやく心を通わせ、公子の腕に抱かれるのでした。

 水底の宮殿を舞台にした幻想味溢れる泉鏡花の作品をご覧頂く注目の舞台です。


夜の部

一、夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)

 泉州の魚売り団七九郎兵衛(海老蔵)は喧嘩沙汰から入牢しましたが、女房のお梶(笑三郎)の主人筋にあたる玉島兵太夫の尽力で牢から出されます。そして団七は釣舟の三婦(猿弥)との再会を喜びあい、下剃の三吉(巳之助)の世話で伸び放題の髪や髭を整えます。
 この団七の前に、玉島磯之丞(笑也)の恋人琴浦(春猿)が悪人に追われて来るので、団七は琴浦を救い出します。続いて一寸徳兵衛(獅童)が現れ、琴浦を奪い返そうとし団七と喧嘩を始めます。これをお梶が仲裁するところ、徳兵衛はお梶の顔を見て慌てます。それというのも徳兵衛はお梶に大恩があるため。やがて互いの素性を知った団七と徳兵衛は義兄弟となるのでした。
 一方、誤って人を殺害した磯之丞は、三婦の家に匿われていすが、三婦は女房のおつぎ(右之助)と共にその落ち延び先について思案しています。ここへ徳兵衛の女房お辰(勘太郎)が訪ねて来て、磯之丞を匿おうと申し出ます。美しいお辰を見て三婦は、間違いが起ってはと難色を示しますが、お辰は鉄弓を頬に当て自らの顔に傷を付けます。こうしてお辰は晴れて磯之丞を預かります。
 ところが金に目がくらむ団七の舅三河屋義平次(市蔵)は、おつぎを騙して琴浦をかどわかします。この舅の悪事を知った団七は、その後を追っていき...。
 夏の大坂を舞台にした義太夫狂言の名作を、華やかな顔ぶれで上演いたします。



二、天守物語(てんしゅものがたり)


 白鷺城の最上階には、この世とは別の世界があり、その異界の主こそ天守夫人の富姫(玉三郎)でした。ある日のこと、富姫が侍女の薄(吉弥)と語り合っているところへ、富姫を姉としたう亀姫(勘太郎)が舌長姥(門之助)、朱の盤坊(獅童)を連れて現れます。そして富姫と亀姫主従の宴が始まり、朱の盤坊たちが余興を披露していきます。

 ここへ鷹匠の姫川図書之助(海老蔵)が、最上階の様子を窺おうと駆け上ってきます。藩主秘蔵の鷹を逃した図書之助は、その責めを負って切腹するところ、鷹が逃げた天守の最上階に向かえば命を救うと言われたのです。やがて図書之助は立ち去って行きますが、手燭の灯りを消してしまうので、最上階へ戻って来て富姫に火を乞います。すると富姫は最上階に来た証として、藩主秘蔵の兜を図書之助に与えます。

 ところがこの兜から図書之助は賊と疑われ、三度、最上階へ戻って来ます。いつしか図書之助に心奪われた富姫は、喜んでこれを匿いますが、異界の人々の象徴である獅子頭の目を、追っ手の小田原修理(猿弥)たちが傷つけるのでふたりは光を失ってしまいます。しかし傷ついた獅子頭に、名工近江之丞桃六(我當)が鑿を入れると、富姫と図書之助は光を取り戻し、手を取り合って喜び合うのでした。

 泉鏡花の戯曲の中で高い人気を誇る名作を、豪華配役で上演する話題の舞台です。