歌舞伎座
歌舞伎座さよなら特別公演
能と歌舞伎
平成21年10月26日(月)
歌舞伎座のさよなら公演を記念した特別公演「能と歌舞伎」を観世宗家との提携により、豪華な顔触れで上演いたします。 幽玄であじわい深い三番目物の能『松風』とこの『松風』をもとにした長唄『汐汲』を新しく構成した歌舞伎『村松風二人汐汲』の二作品をご鑑賞下さい。
能
松風 見留
他旅の僧が摂津国須磨の浦を訪れる。そこにある訳ありげな一本の松は、在原行平の寵愛を受けた松風、村雨姉妹の旧跡であるという。月の美しい夜、旅僧の前に二人の海女が汐汲み車を引きながらあらわれる。僧が松風、村雨の旧跡を弔ったことを話すと、自分たちこそが姉妹の霊であることを告げ、涙ながらに行平への恋慕の情を語る。やがて松風は形見の烏帽子と狩衣をまとい、激しい思いを舞にあらわし、松を行平と思い寄り添う。そして弔いを頼み夜明けとともに消えてゆく。僧の夢が覚めると、そこには松風だけが吹いていた。
歌舞伎
村松風二人汐汲
池田智哉松と月ばかりの須磨の浦に、かつてこの地に流された在原行平が、契りを交わしたという海女の姉妹、松風、村雨が姿をあらわす。ふたりは在りし日のように、手にした汐桶で汐を汲みはじめ、汐桶にうつる月影を見ては、行平の面影に思いをはせる。さらに松風は、行平が形見として姉妹に与えた烏帽子と狩衣を自ら身にまとうと、行平の姿となって舞いはじめる。やがてその狩衣を手にした松風と村雨は、行平との恋を振り返り、その面影をしのんでともに嘆きあうが、いつしかふたりは姿を消し、打ち寄せる浪の音ばかりが響くのであった。






