みどころ



大阪松竹座

坂東玉三郎

特別舞踊公演

     尾上菊之助

     市川海老蔵

平成20年2月5日(火)~26日(火)


一、連獅子(れんじし)

 能の『石橋』をもとにした「石橋物」と呼ばれる歌舞伎舞踊のひとつ。能舞台を模して、正面に松が描かれた「松羽目」という舞台装置で上演されます。

 前半は白と赤の手獅子を持った狂言師二人の踊りで、文殊菩薩が住むといわれる天竺清涼山とそこに掛かる石橋の景色を連舞で描いていきます。やがて、親獅子が仔獅子を谷に蹴落として鍛えるという故事をもとに、その試練を乗り越えて這い上がってくる親子の獅子の情愛を描きます。

 後半は打って変わり、二人揃っての勇壮な獅子の舞となります。能衣裳に隈を取り、白と赤の毛をつけた親子の獅子の精となって花道から登場し、髪洗い・菖蒲打ちなど、様々に毛を振り分ける獅子の狂いを演じます。白と赤の毛が入り乱れ宙を舞う美しさはと迫力は、大きな見せ場となります。

 当劇場での平成十四年一月の公演では父團十郎の親獅子に対して仔獅子を勤めていた海老蔵が、今回はじめて親獅子に挑み、またこちらも初役の右近と共に、溌剌とした舞台に期待が募ります。


二、京鹿子娘二人道成寺

  (きょうかのこむすめににんどうじょうじ)

     道行より押戻しまで

 -僧安珍に恋した清姫は、約束を破り逃げ出した安珍の後を追い、嫉妬のあまり大蛇となって、道成寺の鐘に身を隠した安珍を、鐘の上から巻き付き、ついには鐘ごと焼き殺してしまいます。- 安珍清姫伝説をもとにした「道成寺物」と呼ばれる歌舞伎舞踊で、本作は二人の女方が美しく艶やかに踊ります。

 桜満開の紀伊国・道成寺で、清姫によって焼失した鐘が再興され、鐘供養が執り行われているところへ、花子と名乗る美しい白拍子が現れます。花子は、鐘を拝みたいと願い出ますが、舞を奉納することを条件に許されます。しかし舞を披露していく花子の姿はやがてふたりになり、又ひとりになりと次々と姿を変えるのでした。実は花子は清姫の亡魂であったのでした。花子が蛇の正体を現すと、青竹を手にした大館左馬五郎がやって来て、亡魂の前へと立ちはだかるのでした。  

 平成十六年一月・平成十八年二月と歌舞伎座で上演され、シネマ歌舞伎にもなり数多くの観客を魅了してきた玉三郎と菊之助の『京鹿子娘二人道成寺』。今回の大阪での待望の上演には、海老蔵の押戻しが加わる豪華な配役で、見逃すことのできない舞台となります。

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