有職文様とは平安時代以後、公家や女房などの装束、あるいは調度に用いられた文様で、元来その起源が中国や西域など大陸に求められるものと、鎌倉時代以後日本で考案されたものとがございます。
ここに取り上げました図柄は、前者に属するもので、唐華、唐草文(敢えて言うならば「芙蓉」あるいは「葵」を様式化したもの)を立涌取りに組み上げたもので、茎は花に対比してやや細く優美な趣を示し、上品な印象を感じさせるものとなっております。取材元が白黒の線描下絵であるため、色彩については、文様の持つイメージを損なう事のないよう考慮し、「柿色」や「萌葱」あるいは「山吹」といった日本の伝統色を用いて段替り風に配彩を施しました。 華やかな中にも、気品のある格調高い緞帳です。
使用原材料
経糸 綿糸 綿糸総本数 9,700本 緯糸 人絹(スラブ糸・スフ糸・レーヨン)
使用配色数
110色
総重量
1,000kg
色彩について
基本的には日本の伝統色 地色・・・柿色 葉・茎・・・木賊色、萌葱色 花・・・・(上から)幹色、山吹色、薄香色、杏色
高倉家について
王朝時代から連綿と続く有職の歴史の中で、長く官中に出仕して装束・衣文を代々の家職とし、その権威の家として知られる。
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