第二十六回

四国こんぴら歌舞伎大芝居


上演時間(幕見料金)

昼の部
上演時間
源平布引滝

義賢最期

11:00-12:23
幕間   30分

棒しばり

 
12:53-1:31
幕間   15分
澤瀉十種の内

浮世風呂

1:46-2:09
夜の部
上演時間

敵討天下茶屋聚藤

序幕
3:00-3:35
幕間   10分

敵討天下茶屋聚藤

二幕目
3:45-4:30
幕間   25分

敵討天下茶屋聚藤

大詰
4:55-5:50
幕間   10分

敵討天下茶屋聚藤

大詰
6:00-6:30

演目と配役

第一部 (午前11時開演)



一、源平布引滝


  義賢最期(よしかたさいご)


          木曽先生義賢  片岡 愛之助
              小万  市川 亀治郎
            進野次郎  中村 亀 鶴
             待宵姫  中村 壱太郎
             葵御前  上村 吉 弥
          多田蔵人行綱  中村 翫 雀


二、棒しばり(ぼうしばり)


            次郎冠者  中村 翫 雀
           曽根松兵衛  中村 亀 鶴
            太郎冠者  片岡 愛之助


三、澤瀉十種の内 浮世風呂(うきよぶろ)


            三助政吉  市川 亀治郎
            なめくじ  中村 壱太郎



第二部 (午後3時開演)



通し狂言 敵討天下茶屋聚(かたきうちてんがちゃやむら)


  序 幕 四天王寺の場
  二幕目 東寺貸座敷の場
  大 詰 福島天神森の場
      同川下の場
      住吉の宮境内の場
      天下茶屋村敵討本懐の場

    安達元右衛門/片岡造酒守  市川 亀治郎
         東間三郎右衛門  片岡 愛之助
            早瀬伊織  中村 亀 鶴
           早瀬源次郎  尾上 右 近
              葉末  中村 壱太郎
             染の井  上村 吉 弥
            安達弥助  中村 翫 雀

みどころ

第一部 (午前11時開演)

一、源平布引滝

  義賢最期(よしかたさいご)

 『源平布引滝』は並木千柳、三好松洛の合作による、全五段の時代物の人形浄瑠璃として、寛延2年(1749)11月に大阪竹本座で初演されました。『義賢最期』はこの作品の二段目にあたり、木曽先生義賢(きそのせんじょうよしかた)を中心に多彩な人物が登場して物語が展開します。
 源氏再興を目指す武将木曽義賢のもとに、百姓九郎助が娘の小万と孫の太郎吉を連れて訪れます。しかし義賢の志が平家方に露見し、軍勢が館を取り囲む中、義賢は身重の妻葵御前と源氏の白旗を九郎助たちに託し、壮絶な最期を遂げます。
 「戸板倒し」「仏倒れ」など迫力ある立ち回りに挑む愛之助の義賢、翫雀の多田行綱、亀治郎の小万、亀鶴の進野次郎、壱太郎の待宵姫、吉弥の葵御前で重厚な時代狂言をご覧いただきます。


二、棒しばり(ぼうしばり)

 狂言の『棒縛』を素材にした岡村柿紅作、五代目杵屋巳太郎作曲の松羽目物で大正5年(1916)に市村座で初演された、コミカルな人気舞踊です。
 酒には目がない次郎冠者と太郎冠者。主人の曽根松兵衛は外出中に盗み飲みされぬようにと、次郎冠者には六尺の棒を担がせ、太郎冠者には後ろ手を組ませたままで、二人の両手を縛り出かけていきます。さて両手が不自由となった二人がいかにして酒にありつくか・・・。
 翫雀の次郎冠者と、愛之助の太郎冠者、二人がお見せする軽妙な技巧をたっぷりとご堪能ください。


三、澤瀉十種の内 浮世風呂(うきよぶろ)

 木村富子作、杵屋佐吉作曲による長唄の舞踊で、昭和12年(1937)に二世市川猿之助(初代猿翁)が歌舞伎座で初演しました。猿翁が独自の演出をほどこした舞踊十曲を集めた「澤瀉十種の内」のひとつ。
 喜のし湯の三助政吉が桶を運んだり、湯加減をみたり、客の背中を流したり忙しくしているところへいつの間にやら現れたなめくじ。三助のそばに寄り添い口説き始めるなめくじに三助はびっくり。
 小粋な三助の姿の亀治郎に、壱太郎扮する艶っぽいなめくじの奇想天外な色模様を、江戸の湯屋の風俗とともにお楽しみください。



第二部 (午後3時開演)

通し狂言 敵討天下茶屋聚(かたきうちてんがちゃやむら)

 慶長14年(1609)大坂天下茶屋村で林源三郎が、父、兄の敵、当麻三郎右衛門を討った事件を劇化したもので、奈河亀輔らの作により、『大願成就殿下茶屋聚』の名題で天明元年(1781)12月、大坂角の芝居で初演されました。その後、改訂作が色々上演されましたが、天保3年(1832)8月大坂中の芝居での『絵本殿下茶屋聚』で集大成されました。
 浮田家の家中・東間三郎右衛門は、お家を横領する企てを知られた家老の早瀬玄蕃を闇討ちにし、家宝の色紙を奪って逃亡します。玄蕃の遺児早瀬伊織、源次郎兄弟は妻を伴い家来の安達元右衛門、弥助の兄弟を供に連れて、敵討ちにと出立しました。しかし元右衛門は酒好きのところへつけこまれ東間の味方についてしまい、元の主人である伊織や源次郎、弥助にまで平然と刃を向け始めます。悪知恵の働く元右衛門の残忍な手にかかる不運な早瀬伊織。ひとり残った源次郎も、もはや敵討ちの手立ても尽き切腹しようとしますが・・・。
 残忍で軽薄ながら、酒乱でどこか憎めない愛嬌のある元右衛門と片岡造酒守の二役を、伯父市川猿之助の演出のもと初めて亀治郎がつとめ、翫雀の弥助、愛之助の東間三郎右衛門、亀鶴の早瀬伊織、右近の早瀬源次郎、吉弥の染の井、壱太郎の葉末と一座勢揃いの白熱した通し狂言にご期待ください。