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第二十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居

第二十九回

四国こんぴら歌舞伎大芝居

市川亀治郎改め 
四代目市川猿之助襲名披露

当公演は終了いたしました。

2013年4月6日(土)~21日(日)

第一部 午前11時~
第二部 午後3時~

劇場:旧金毘羅大芝居(金丸座)

料金(税込)

  • A席13,000円
  • B席9,000円

上演時間

  • 鳥辺山心中

  • 幕間 35分
  • 義経千本桜

  • 京人形

  • 幕間 20分
  • 襲名披露 口上

  • 幕間 30分
  • 奥州安達原

※4月5日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

第一部

一、鳥辺山心中(とりべやましんじゅう)
菊地半九郎
遊女お染
同お花
父与兵衛
坂田源三郎
坂田市之助
     片岡 愛之助
     市川
     市川 笑三郎
     市川 寿
     市川
     市川
二、三代猿之助四十八撰の内 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

川連法眼館の場

市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候

佐藤忠信/忠信実は源九郎狐
源義経
駿河次郎
亀井六郎
飛鳥
川連法眼
静御前
亀治郎改め市川 猿之助
     片岡 愛之助
     市川 月乃助
     市川 弘太郎
     坂東 竹三郎
     市川 寿
     片岡 秀太郎

第二部

一、銘作左小刀 京人形(きょうにんぎょう)
左甚五郎
女房おとく
奴照平
栗山大蔵
娘おみつ実は井筒姫
京人形の精
     市川
     市川 笑三郎
     市川 月乃助
     市川 弘太郎
     市川
     市川
二、四代目市川猿之助襲名披露 口上(こうじょう)

亀治郎改め市川 猿之助
     幹部俳優出演
三、三代猿之助四十八撰の内 奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)

袖萩祭文

袖萩/安倍貞任
八幡太郎義家
平傔杖直方
妻浜夕
安倍宗任
亀治郎改め市川 猿之助
     市川 門之助
     市川
     坂東 竹三郎
     片岡 愛之助

みどころ

第一部

一、鳥辺山心中(とりべやましんじゅう)

 将軍徳川家光に従って上洛した旗本菊地半九郎は、祇園の若松屋抱えの遊女お染と恋仲になります。やがて江戸へ帰ることが決まり、お染を身請けしようと考えていた半九郎ですが、些細なことから朋輩の市之助の弟源三郎と争いになり、激しい斬り合いの末殺してしまいます。進退窮まった半九郎はお染と共に死を決意し、春の晴れ着を死装束に鳥辺山へと向かうのでした。

二、三代猿之助四十八撰の内 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

  川連法眼館の場

 川連法眼に匿われている源義経のもとへやってきた佐藤忠信に、義経が伏見で託した静御前のことを訊ねますが、忠信は覚えがない様子。義経が不審に思うところ、静御前と忠信の参上が告げられます。ひとり現れた静御前は、自分の供をしていた忠信と、目の前の忠信の様子が違うと言い、義経は静御前にもうひとりの忠信の詮議を命じます。初音の鼓を打つと姿を現した忠信に、静御前が斬りかかると…。

 「川連法眼館の場」は、義太夫狂言の三大名作のひとつ『義経千本桜』の四段目の切にあたることから、通称「四の切」と呼ばれています。初音の鼓を慕う仔狐の姿に、人間の親子の情愛を重ねて描き出した名場面を、猿之助が澤瀉屋型ならではの数々の仕掛けや早替り、宙乗り狐六法などケレン味溢れる演出でご覧に入れます。

第二部

一、銘作左小刀 京人形(きょうにんぎょう)

 名匠左甚五郎は、廓で見初めた太夫が忘れられず、太夫に生き写しの人形を彫り上げます。太夫を身請けした気で人形を相手に酒を飲み始めると、不思議なことに人形が動き出します。人形はその美しい姿に似ず、男のように動くので、甚五郎が鏡を人形の懐に入れると、たちまち生きた太夫のごとく女らしくなり、喜んだ甚五郎は人形を相手に太夫を見初めた日の様子を語ります。そこへ、家で匿っていた主家の息女井筒姫に追手たちが迫りますが、甚五郎は右腕を斬りつけられたにもかかわらず、左手一本で追手を追い散らすのでした。

二、四代目市川猿之助襲名披露 口上(こうじょう)

 この度新たに誕生致しました四代目猿之助がお披露目のご挨拶を申し上げます。

三、三代猿之助四十八撰の内 奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)

  袖萩祭文

 帝の弟、環宮が何者かに誘拐されました。世話をする傔仗直方は責任を問われ、期日までに宮を救出できないと切腹しなければなりませんが、その期日になっても行方は知れません。宮のいない御殿にいる傔仗のもとに、帝からの使いとして桂中納言がやってきて、傔仗はそれとなく切腹するよう勧められます。

 そこへ傔仗の娘袖萩がやってきます。袖萩は親の反対を押し切って浪人と駆け落ちしたため、勘当されていましたが、父親の危機を耳にして、心配のあまり駆けつけたのでした。結婚した浪人と別れ、盲目となった袖萩は、娘のお君とともに物乞いとなって、祭文を語って暮らしています。

 袖萩の母浜夕は、娘を哀れに思い祭文を語るようにうながします。袖萩は祭文にことを寄せ、親不孝を詫び、哀しい今の身の上を語り、さらに娘の姿を一目見せたいと伝えるのでした…。

 『奥州安達原』は、前九年の役で八幡太郎義家に敗れた奥州の安倍一族が、復讐を図るという内容のお芝居です。全五段の長編ですが、中でもこの三段目が『袖萩祭文』としてよく知られています。降りしきる雪の中、盲目となった袖萩が三味線を弾きながら、身の上を語るこの場面は、文楽、大歌舞伎はもとより地芝居などでもしばしば上演されます。

 今回の上演では、猿之助が袖萩と安倍貞任の二役を演じるのが話題です。哀れな袖萩と、最初は公家の姿で現れ、謀反人の正体をあらわす貞任の勇壮な姿をお目にかけます。

※澤瀉屋の「瀉」のつくりは正しくは"わかんむり"です。

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