扇雀『渋谷アリス』への思い

 前列左より:中村扇雀、川原亜矢子、姿月あさと
後列左より:平澤智、長村航希、ウエタマユ、新上裕也

 3月3日(火)~7日(土)Bunkamuraシアターコクーンにて、中村扇雀が出演する『渋谷アリス』が上演されます。

 女優・トップモデルとして活躍の川原亜矢子、宝塚出身でヴォーカリストの姿月あさと、異色のキャストで繰り広げられる、『不思議な国のアリス』を題材としたライブパフォーマンス。扇雀が劇中で華やかな花魁道中を勤め、タップダンスにも初挑戦するなど、楽しみな舞台です。

 公演に先立ち、出演者らによる記者会見が行われ、扇雀が作品への思いを語りました。

 『渋谷アリス』でご一緒させていただく方々は、それぞれの世界で、自分の道を突き進まれている方ばかりで、そのメンバーが同じ一つの舞台に立つというのは、本当に珍しく、とても意義深い事だと思っています。

 川原さんの7人の人格の演じ分け、姿月さんの美しい歌声など、本当にどれも素晴らしくて、それを一つだけ楽しみに来ていただいても、十分に満足していただけるのではないでしょうか。

 私も自分の専門である、歌舞伎女方の部分を出させていただきますが、今回のお芝居のお客様の中には、歌舞伎を全くご覧になったことのない方もいらっしゃると思います。逆に歌舞伎を良くご覧になるお客様は、ダンスやタップダンスをご覧になったことのない方も多いのではないでしょうか。

 このお芝居では、きっと自分の知らない様々なエンターテイメントの楽しさを体験することができると思いますし、また、それを一気に楽しむことができるという欲張りな公演でもあります。100分程のストーリーがノンストップで続く『渋谷アリス』、きっと夢のような時間が、あっという間に過ぎてしまう、素敵な公演になると思っています。

公演情報はこちらをご覧ください。

2009/02/20