右近 初日を前に『四谷怪談忠臣蔵』の意気込みを語る

右近 初日を前に『四谷怪談忠臣蔵』の意気込みを語る

 4月新橋演舞場では、陽春花形歌舞伎『猿之助四十八撰の内 四谷怪談忠臣蔵』が上演されます。平成15年7月に市川猿之助が初演した舞台で『四谷怪談』と『忠臣蔵』という二大作品を一つにまとめ、猿之助歌舞伎のエッセンスを盛り込んだ内容が大きな評判を呼びました。大詰の最後には、巨大な滝が舞台上に出現し、20トンの本水が降り注ぐ中、豪快な立廻りが繰り広げられます。初日を前に市川右近が舞台への意気込みを語りました。

 師匠猿之助が私どもにあてて改めて演出してくださった新しい『四谷怪談忠臣蔵』を皆様にお届けできます事をとても嬉しく思っております。師匠の一言一言が、僕らの支えになり、それが自信へと繋がり、明日からの舞台を自信を持って迎えられると感じています。

 私は四役を勤めさせていただきますが、いわゆる早替りの舞台ではございませんので、一つずつの役を色濃く描いていかなければいけないと思っています。また大詰では大滝に打たれながらの立廻りを勤めますが、マイナスイオンが発生しているのか、滝の中で暴れていても、終わるとなんとなく爽やかな気分になります(笑)。きっとお客様にも大変よろこんでいただけるのではないでしょうか。

 23日(金)の千穐楽まで、ひとりでも多くのお客様にご来場いただき、楽しんでいただけますよう、しっかりみんなで力をあわせて、エネルギッシュな舞台をお届けしたいと思っています。

2010/04/01