玉三郎が第27回京都賞(思想・芸術部門)を受賞

 6月24日(金)、京都大学稲盛財団記念館(京都市左京区)において、第27回(2011)京都賞受賞者3名の発表が行われ、思想・芸術部門においては、坂東玉三郎が受賞することになりました。玉三郎以外の受賞者は、ジョン・ワーナー・カーン博士(先端技術部門/米国)とラシッド・アリエヴィッチ・スニヤエフ博士(基礎科学部門/ロシア・ドイツ)に決定しました。

 今回の受賞決定は「歌舞伎を軸に舞台芸術のジャンルを越境する美の創造者」としての玉三郎が評価されたものです。
 
 授賞式は11月10日(木)、国立京都国際会館で行われ、受賞者にはディプロマ、京都賞メダル、及び賞金が贈られます。11月11日(金)には京都賞記念講演会、12日(土)には京都賞記念ワークショップが国立京都国際会館にて行われます。

坂東玉三郎のコメント
 このたび京都賞をいただきまして、本当にありがとうございます。このような大きな賞をいただけて、幸せだという言葉しか出てまいりません。世のため人のためということで稲盛氏がお創りになられた賞だと聞いています。私がこれまでやってきたことをそのように思っていただけて大変幸せだと思っていますし、この先も稲盛氏のお考えにそうよう努力して参りたいと思います。

京都賞と稲盛財団について
 稲盛財団は稲盛和夫 京セラ名誉会長の人生観である「人のため、世のために役立つことをなすことが、人間として最高の行為である」、そして「人類の未来は、科学の発展と人類の精神的深化のバランスがとれて、初めて安定したものになる」という理念のもとに設立された財団です。京都賞はその理念を具現化すべく行っている顕彰事業であり、世界中から推薦された候補者の中より、公正かつ厳正な審査選考を経て決定される国際賞です。毎年、先端技術部門、基礎科学部門、思想・芸術部門(※15回目までは「精神科学・表現芸術部門」)の各部門に1賞、計3賞が贈られます。
 映画・演劇界からは、第3回アンジェイ・ワイダ(ポーランド、1926-)、第7回ピーター・スティーヴン・ポール・ブルック(イギリス、1925-) 、第10回黒澤 明(日本、1910-1998)、第15回モーリス・ベジャール(フランス、1927-2007)、第19回吉田 玉男(日本、1919-2006)、第23回ピナ・バウシュ(ドイツ、1940-2009)が受賞しています。

2011/06/28