中村翫雀が松尾芸能賞優秀賞を受賞しました

中村翫雀が松尾芸能賞優秀賞を受賞しました

 5月30日(月)に、第32回松尾芸能賞の贈呈式が東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京で行われ、中村翫雀が優秀賞を受賞しました。

 松尾芸能賞は故・松尾國三氏が昭和54年に設立した財団法人松尾芸能振興財団が創設したもので、日本の伝統ある劇場芸能を助成し、文化・芸能の保存、向上に寄与した人に贈られる賞です。翫雀は、『曽根崎心中』の徳兵衛『河庄』の紙屋治兵衛などの家の芸、上方歌舞伎の継承をする一方、『仮名手本忠臣蔵』では桃井若狭之助、斧定九郎、寺岡平右衛門を演じ分け『棒しばり』『茶壷』などの舞踊、『国性爺合戦』の李蹈天『夏祭浪花鑑』の釣舟三婦など幅広い演目役柄で優れた演技を示し俳優として充実した活動を示してきたことが評価されました。

 受賞者インタビューでは「歌舞伎は日本の伝統芸能ですが、あくまでも娯楽の1つだと思っています。歌舞伎は時代とともに変化したからこそこれまで続き、皆様に受け入れられてきました。これからも皆様に楽しんでいただけるように勤めて参りたいと思っています。」と語りました。

 賞の詳細や他の受賞者については、松尾芸能振興財団のホームページをご覧ください。

中村翫雀が松尾芸能賞優秀賞を受賞しました

2011/06/01