『播州皿屋敷』上演270年の記念の日に、片岡孝太郎と片岡愛之助の取材が行われました!

『播州皿屋敷』上演270年の記念の日に、片岡孝太郎と片岡愛之助の取材が行われました!

 大阪松竹座「七月大歌舞伎」昼の部の『播州皿屋敷』は、もともとは人形浄瑠璃で、道頓堀の豊竹座にて、寛保元(1741)年7月15日に初演されました。それからちょうど270年目となる7月15日、腰元お菊役の片岡孝太郎と浅山鉄山役の片岡愛之助の囲み取材が行われました。

 この日の舞台『播州皿屋敷』を終えたばかりの二人が取材会場に現れると、物語のふるさとでもある播州姫路のマスコットキャラクター〔しろまる姫〕がお出迎え。公演に先駆けて、姫路城などゆかりの地を訪れていた二人にとっては、約ひと月ぶりの再会とあって場の雰囲気も和む中での取材会となりました。

片岡孝太郎
「人形浄瑠璃の初演から、本日でちょうど270年ということにご縁を感じます。歌舞伎では、今回が戦後関西初上演ということですが、東京や他の場所、もちろん姫路でも出来たら嬉しいですね。もともとは史実ですから、前後の物語を誰かに書いて頂いて、通しでの上演も出来たら面白いと思います。濡れ衣を着せられて、責め苛まれた挙げ句に殺されてしまう、というお役ですが、苦しさの中にも、美しさも出せるよう勤めております。是非観て頂きたいですね」

片岡愛之助
「姫路の皆様にとっては英雄ともいえるお菊さんを、舞台では毎日騙した上に殺しておりますが、これまで呪われることもなく、無事に殺させて頂いております(笑)。お兄さん(孝太郎丈)のお菊さんが素晴らしいので、非常に殺し甲斐があります(笑)。もちろん冗談ではありますが。今は『番町皿屋敷』の方が有名ですが、こちらの『播州皿屋敷』が元ですから、これを機会に全国で上演して、負けないくらい有名になれば嬉しいです」

 公演も残すところあとわずか。猛暑の夏にぴったりの怪談劇『播州皿屋敷』を上演中の大阪松竹座「七月大歌舞伎」は27日千穐楽です。どうぞお見逃しなく!

2011/07/20