安宅丸に平成中村座の出演者が乗船~東京時代まつりパレード

安宅丸に平成中村座の出演者が乗船~東京時代まつりパレード

 11月1日(火)来年5月までのロングラン公演が開幕した平成中村座。「平成中村座 十一月大歌舞伎」に出演中の片岡仁左衛門、中村勘三郎らが、平成23年度ときめき台東フェスタ2011「東京時代まつり」で、安宅丸(あたけまる)に乗船しパレードを行いました。

 安宅丸とは猿若座(のちの中村座)に縁のある船の名で、初世中村勘三郎が寛永九年(1623)に、江戸幕府の御座船、安宅丸の入津にあたり船先に立って木遣りの音頭を勤めたところ、美声を賞されて船覆いの布をもらいました。一説に、その黒白の二色に柿を加え舞台の引幕に取り入れたのが中村座の定式幕となったとされています。

安宅丸に平成中村座の出演者が乗船~東京時代まつりパレード

 片岡仁左衛門は、「安宅丸の上は見晴らしも良く、なかなか気持ち良いですね。平成中村座はお陰様で初日から大入りが続いております。浅草のお客様のパワーは本当に凄い、ぜひ中村座に来て大勢の方々に実感していただきたいと思っています」と挨拶。続いて中村勘三郎は「11年前、中村座が初めて隅田公園で開催されたときにも時代まつりに参加させていただきましたが、その時は法界坊の格好で1人で歩いていたので恥ずかしくて・・・(笑)。大好きな浅草で来年の5月まで、その間には息子の勘九郎襲名もあります。お正月には中村座と浅草公会堂、二座で歌舞伎公演がありますので、ぜひ足をお運びください。」と思いを語りました。

※平成中村座の公演情報はこちらをご覧ください。
平成中村座公式ウェブサイト
平成中村座 十一月大歌舞伎
平成中村座 十二月大歌舞伎

2011/11/04