福島天満宮で中村勘九郎襲名披露記念イベント

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 大阪松竹座で行われる中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露「九月大歌舞伎」の初日に先がけ、8月27日大阪・福島天満宮にて襲名披露記念イベントが開催されました。

 今回のイベントは、平成14年11月大阪平成中村座での『夏祭浪花鑑』以来、大阪、東京公演、ニューヨーク公演と、福島天満宮の地車講(じぐるまこう)の皆さんが一緒に公演をまわられたことに機縁。福島天満宮のだんじり、そして日本の伝統芸能である太鼓、津軽三味線の演奏を奉納し、襲名を祝うという趣向で行われました。

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福島天満宮の地車講社中によるだんじり囃子、高橋竹童さんらによる津軽三味線、上田秀一郎さんら「英哲風雲の会」による太鼓の演奏が続き、生演奏の迫力に、境内が興奮に包まれるなか、中村勘九郎、中村七之助が登場。大きな拍手で迎えられました。

 演奏を聴いた勘九郎が「感動しました。自分もまだまだ、もっと努力しないといけないと思いました。この暑い大阪に負けないよう、9月1日から、大阪松竹座で熱い舞台をお目にかけたいと思います」と襲名披露公演への決意を新たにすると、七之助も「今日いただいたパワーを、大阪松竹座に持ち帰って、舞台でお返ししたいと思いますので、皆さん是非松竹座へお運びください」と公演をアピールしました。

 

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 また、二月から始まった東京での襲名披露公演について七之助が「二月の新橋演舞場では、『鏡獅子』で後見を勤めさせていただき、舞台上でも、お客様からの"がんばって!"という気持ちを身に染みて感じました。出演者の皆さんからも、弟の僕にまで温かい言葉をかけていただき、本当にありがたかったです」と語ると、勘九郎も「多くの先輩、後輩に支えられていることを感じました。客席には温かい空気が流れていて、感謝の気持ちでいっぱいでした」と振り返り、間近に迫った大阪公演への期待がますます高まる襲名披露記念イベントとなりました。

 中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露「九月大歌舞伎」は、まもなく9月1日(土)に初日を迎えます。

2012/08/28