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團子がシネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』トークイベントに登場

團子がシネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』トークイベントに登場

 10月20日(日)、東京 東劇で、シネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』の上演を記念して、市川團子がトークイベントに登場しました。

 現在、《月イチ歌舞伎》10月の上映作品として上映されている『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』。平成24(2012)年に新橋演舞場で、二代目市川猿翁、四代目市川猿之助、九代目市川中車の襲名、五代目市川團子の初舞台として上演された公演を、映像化したものです。7年の歳月が経ち、すっかり大人びた團子が、作品についての思いを語りました。

 

團子がシネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』トークイベントに登場

 上演当時の舞台裏映像も上映。当時の自分を「こんなに失礼な少年だったんですね」と苦笑い

 8歳だった当時を振り返り、「緊張感がなかったということはないのですが、そんなに緊張していなくて。幕が開くと空気が涼しくて、それで(気持ちが)切り替わるイメージでした」。劇中の「お父様」というせりふは「最初はただ、叫んでいるだけだった」けれども、猿翁に「もっとご先祖様に向けて、遠くに言いなさい」と指導されたエピソードも披露。実際にその場で再現すると、会場はおおいに盛り上がりました。

 

 「自分がたくさんお稽古をして、それをお客様が観て、喜んで拍手してくださるのがとてもうれしくて」。今でもその気持ちは変わっていないと語る目は、真剣そのものです。『ヤマトタケル』は、「自分がアイディアをふくらませるときの、一つの道標」だと言い、「歌舞伎のいいところを残しつつ、現代の技術と組み合わせたような作品をたくさんつくりたい。観てくださるお客様が、歌舞伎を観ているときは、そこにずっといたいと思うような場所に」と、澤瀉屋らしい、チャレンジ精神も垣間見えました。

 

團子がシネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』トークイベントに登場

 左より、市川中車、市川猿之助

 これからの活躍がますます楽しみな團子の原点ものぞける、シネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』。團子は作品に対して、「いつも前向きに進んでいたら、いつかは報われるというメッセージが込められていると思う」と語ります。大きな劇場では見られなかった俳優の表情や衣裳の細微など、シネマ歌舞伎だからこそ見られる箇所も。あの興奮を、ぜひ映画館でもう一度味わってください。

團子がシネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』トークイベントに登場

 シネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』は10月24日(木)まで全国公開中。東劇のみ、31日(木)までの上映です。

 

※「澤瀉屋」の「瀉」のつくりは、正しくは“わかんむり”です

2019/10/23