三津五郎 山田洋次監督「母べえ」に出演

新作映画『母(かあ)べえ』(2008年1月公開 配給・松竹)

 左から、原作の野上照代、浅野忠信、志田未来、坂東三津五郎、佐藤未来、吉永小百合、山田洋次監督、檀れい

 山田洋次監督の新作映画『母(かあ)べえ』(2008年1月公開 配給・松竹)の製作発表が20日、ロケ地となる埼玉県川口市の「SKIPシティ」で行われました。

 原作は黒澤明監督のもとでスクリプター(記録)をつとめた野上照代さんの自伝小説「父へのレクイエム」。1940(昭和15)年から41(昭和16)年にかけての、東京の郊外のつましい家庭が舞台。治安維持法によって夫を検挙され、ふたりの幼い娘を守りながら、懸命に生き抜こうとする母親“母べえ”を吉永小百合、父親“父べえ”を坂東三津五郎が演じます。

 『武士の一分』に引き続き、山田洋次監督作品に出演する三津五郎は、
「山田監督にとって、80作目の記念の作品にお声を掛けていただき、しかも吉永小百合さんの旦那様の役をやらせていただけるという、本当に幸せなことだと思っております。投獄はされますが、『武士の一分』と違って“良い人”です(笑)。2人の娘も可愛いし、僕にはもったいないような奥様ですし、こんな綺麗な妹(壇れい)までいて…大変幸せな状況なのですが、幸せなシーンはほんのごくわずか(笑)。私はずっと一人で牢屋の中にいて、手紙のやり取りで家族との交流をとっていきます。家族とは離れ離れですが、心の中にいつもいる、そういう存在でいられるように、そして、この映画ができた時に、皆様の心にもいつまでも残るような、そういう父親・野上滋を演じたいと思っています。どうぞご期待ください。」と意気込みを語りました。

 共演は、父親のいなくなった家族を守る“父べえ”の教え子の“山ちゃん”役に浅野忠信。“父べえ”の妹役に檀れい、“母べえ”の娘を志田未来(13)、佐藤未来(9)が演じます。
2008年新春第2段全国ロードショー予定の『母べえ』。今から楽しみです。

新作映画『母(かあ)べえ』(2008年1月公開 配給・松竹)

2007/02/24