「猿遊会」で澤瀉屋一門が意気込み 3月新橋演舞場『獨道中五十三驛』

「猿遊会」で澤瀉屋一門が意気込み

▲ トークショーの様子

 2月11日(水)市川猿之助ディレクションの「赤坂うまや」で、猿之助一門によるファンの集い「猿遊会」が催され、3月新橋演舞場『獨道中五十三驛』に出演する市川右近ら出演者が意気込みを語りました。

 「猿遊会」は澤瀉屋一門のファンの集いとして、今回で2回目の開催となるイベントで、トークショーや記念撮影、会食など、俳優と接することが出来る楽しみなイベントとして大変人気があります。トークショーの途中では、市川弘太郎が結婚の報告を行うというサプライズもあり、ファンから大きな拍手で祝福されました。

市川右近
 新橋演舞場 三月弥生花形歌舞伎と銘打ち、『獨道中五十三驛』を上演させていただきます。我々の一門だけで、古典歌舞伎を新橋演舞場で上演させていただくという機会は初めての事です。重責を感じながらも、それを心に秘め、皆様にはたっぷり楽しんでいただけるお芝居をお届けしたいと思っております。

市川笑也
 この作品は再演を重ねる事で楽しさや魅力が凝縮され、とても見どころの多いお芝居になっています。我々も一生懸命舞台を勤めますので、ぜひ多くの皆様に見にいらしていただきたいと思っております。今日、皆さんとこうして弘太郎さんの入籍を一緒に祝福させていただける事も大変嬉しく思っています。

市川猿弥
 『獨道中五十三驛』は、東海道を京都から江戸まで、旅をしながら物語が進みます。我々も巡業で旅をすることがありますが、道中で大変な思いをしたのが、北海道で大雪に遭ったときのこと。皆でバスやタクシーなどを使って必死の思いで移動した事を覚えています。そんな旅の楽しさも感じていただけるこの作品、ぜひ多くの方にご覧頂きたいと思っています。

市川笑三郎
 十三年前、東京で『獨道中五十三驛』を上演した時は、男の弥次喜多という形でしたが、今回は春猿さんと、その女房の"女弥次喜多"ということで上演させていただきます。東京では初めてご覧頂く女弥次喜多を、旦那の弥次喜多に負けないくらい楽しいものにしたいと思っています。

市川春猿
 宙乗りや本水の立廻りなど、息つく暇もない勢いでお芝居は進んでいきますが、私たち演じる女弥次喜多が出て来る間だけは、お客様にホッと安心していただく場にしたいと思っています。このお役の白塗りの化粧は、師匠の猿之助が指導して下さったものです。笑三郎さんとの女弥次喜多を皆さんに楽しんでいただきたいと思っています。

市川弘太郎
 『獨道中五十三驛』では石井半次郎を勤めます。私事ではございますが、本日入籍させていただきました。家庭を持ち、気持ちの面でも大きく違ってくると思います。これからは一人ではないので、今まで以上に頑張っていきたいと思っています。ぜひ足をお運び下さい。

公演情報はこちらをご覧ください。

「猿遊会」で澤瀉屋一門が意気込み

2009/03/02