芝翫さんの葬儀告別式が行われました

芝翫さん葬儀告別式

▲ 左より、大谷信義葬儀委員長、喪主の中村雅子さん、中村福助、中村橋之助


 10月27日、東京の青山葬儀所で、10日に肝不全のため逝去された中村芝翫さん(本名:中村栄次郎 享年83)の葬儀告別式が行われました。

 芝翫さんの遺骨を抱いて建設中の歌舞伎座の舞台に立つ福助

 式に先立ち、喪主である妻の雅子さんと中村福助、中村橋之助が、芝翫さんの遺骨、位牌、遺影とともに、建設中の歌舞伎座工事現場、松竹本社ビル、新橋演舞場を訪れました。生前、芝翫さんがいつも心にかけていたという新しい歌舞伎座、最後の舞台となった新橋演舞場では、大勢の劇場関係者、工事関係者らが最後のお見送りをしました。

 

  松竹本社ビル前では松竹株式会社迫本社長ほか社員らがお見送り

 演舞場前にも多くのファンがかけつけた

 

 告別式の式場には昨年の誕生日に撮影された遺影が飾られ、白菊に覆われた祭壇は芝翫縞に縁どられており、『京鹿子娘道成寺』の長唄が流れるなか、参列者が芝翫さんとの別れを惜しみました。

 俳優を代表して坂田藤十郎、また、唯一の映画出演作を撮った山田洋次監督、松竹株式会社迫本淳一社長ほかの弔辞、弔電が読み上げられた後、遺族を代表して福助が挨拶を述べ、祭壇前に歌舞伎俳優ら列席者が次々と玉串を奉納。最後は「成駒屋!」「神谷町!」と声がかかるなか、詰めかけた数多くのファンに見送られての旅立ちとなりました。

2011/10/28