『雷神不動北山櫻』大阪成田山出開帳法要が行われました

大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」

 大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」夜の部『雷神不動北山櫻』の成功と大入を祈念し、市川團十郎家の屋号「成田屋」の由来となり、海老蔵との縁も深い成田山新勝寺の大阪別院より、作品のタイトルにもなっているご本尊の不動明王にお越しいただき、出開帳を行うことになりました。総本山成田山に弘法大師空海が不動明王を奉持し、鎮座された際、難波の津の港より出航する途中、香里の地にて宿をとられたことから建立されたご縁の深い大阪別院からの出開帳です。

大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」

 12月30日(金)大阪松竹座ロビーで関係者の見守る厳粛な雰囲気の中、紋付袴姿で法要に臨んだ海老蔵は、終始真剣な面持ち。法要の後、導師の飯島照輝主監よりのご挨拶に続き、海老蔵が「只今、飯島主監様のお話をうかがいまして、改めて身の引き締まる思いです。この公演が大入となりますよう、さらに精進させていただきます。また、この作品では本来「にらみ」はないのですが、もし父(團十郎)の許しが出れば、今回に限り、是非「にらみ」を取り入れたいと思います」と挨拶。

 これは、飯島主監の「こんな時代にこそ、海老蔵丈には、睨んで睨んで睨みまくって日本を元気にしていただきたい」というお言葉を受けてのことでしたが、この後、急遽1月2日の初日より三日間(4日まで)は、特別に『雷神不動北山櫻』の口上の中に「にらみ」を取り入れることが決定いたしました。

 市川家に伝わる「にらみ」は、これをご覧頂くと、一年間無病息災に過ごすことができると言われています。1月4日までの三日間限定ですが、どうぞ大阪松竹座へお越し下さい。
 大阪成田山の出開帳は大阪松竹座2階ロビーにて今月26日まで行われます。

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2012/01/02