菊之助が「親子で楽しむ歌舞伎」をご案内

尾上菊之助『鷺娘』

 8月2日(金)~4日(日)開催の「日生劇場 ファミリーフェスティヴァル2013 親子で楽しむ歌舞伎」に出演する尾上菊之助が、公演をアピールしました。

 日生劇場では開場50周年を記念し、「日生劇場 ファミリーフェスティヴァル」では5年ぶりとなる歌舞伎公演「親子で楽しむ歌舞伎」が催されることになりました。菊之助は「子どもさんが観て楽しめるものがいいと思い、面白いものときれいなものを」と、『棒しばり』『鷺娘』の2つの演目を決めたそうです。

 まず一つ目が『棒しばり』。「次郎冠者と太郎冠者の漫才のような掛け合いを楽しんでいただきたいです。また、動きの制約があるなかでお酒を飲む面白さを伝えられるよう、仕草をコミカルに見せる工夫ができればと思っています」。

 今回初役となる『鷺娘』は「女方舞踊の大曲です。先輩方の舞台を拝見し、あこがれの演目。いつかはやりたいと思っていました」と気合が入ります。「演じる上で一番難しいのは出の白無垢姿、少ない動きの中でつま先まで神経を行き届かせなければ」と、気を引き締めます。「動物(鷺)に似せた振りや衣裳の引き抜きなど、視覚的に楽しんでいただけるところが多くありますので、お子様にもお楽しみいただけると思います」。

 平成22(2010)年12月には通し狂言『摂州合邦辻』の玉手御前を演じた、思い出の深い日生劇場。印象は、「モダンでありながら時代物の似合う、奥が深い劇場」とのこと。「劇場に来ることを、身近なものにしてほしい。それが、私たち歌舞伎俳優の願いでもあります。小さなお子様、初めてご覧になるお客様も、『棒しばり』では大いに笑い、『鷺娘』では雪景色で涼んでいただき、気楽に楽しんでほしい」と、菊之助。

 このほかにも、亀三郎のお話による「歌舞伎のたのしみ」では、歌舞伎の決まりごとをわかりやすく楽しく解説、ロビーには衣裳や小道具の展示、体験コーナーが設置される予定です。子どもはもちろん、大人もたっぷり楽しめる3日間になりそうです。

 日生劇場「親子で楽しむ歌舞伎」は、8月2日(金)~4日(日)、チケットは日生劇場ほかにて販売中です。

 また、下記の特設サイトでは菊之助のコメントが、動画で見られます。

「日生劇場ファミリーフェスティヴァル2013」特設サイト

2013/06/27