新橋演舞場「九月大歌舞伎」初日開幕

 9月1日(日)、新橋演舞場 「九月大歌舞伎」が初日を迎えました。

 幕開きは『元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿』。橋之助、翫雀が場内一杯に緊迫感あふれる丁々発止のやりとりを見せました。続く『男女道成寺』では橋之助、孝太郎が華やかに舞い、客席を魅了しました。

 昼の切は『天衣紛上野初花 河内山』。今月は昼夜で悪役を勤める幸四郎が、大胆不敵なお数寄屋坊主、河内山宗俊で登場、啖呵を切って悠々と花道を引き揚げて打ち出しました。

 夜の部は、昭和52(1977)年2月新橋演舞場で上演されて以来、実に36年ぶりの復活上演となる『不知火検校』から始まりました。〝松本幸四郎 悪の華相勤め申し候″と銘打たれた舞台で、極悪非道の按摩を幸四郎が憎々しく、そして魅力的に演じています。また舞台上には大掛かりな二階建ての家そのものが現れるなど、復活上演に際し、様々な工夫が凝らされています。

 そして、打って変わってのどかでおかしみたっぷりの『馬盗人』。馬の演技にも場内が沸き、賑やかに打ち出して初日の幕が降りました。

 新橋演舞場 「九月大歌舞伎」の公演は25日(水)まで。チケットはチケットWeb松竹チケットホン松竹にて販売中です。

2013/09/01