南座「吉例顔見世興行」まねき書きで大入り願う

minamiza_maneki_1107a.jpg

 11月30日(土)から京都四條南座で始まる 「京の年中行事 當る午歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」の「まねき書き」が、7日(木)午前、京都市内の妙傳寺において行われました。

 毎年の恒例行事となっている吉例顔見世興行のまねき書きは、長さ1間(約180cm)、幅1尺(約30.3cm)、厚さ1寸(約3cm)の板に、出演俳優の名前を1枚ずつ書くというものです。その文字は、劇場がお客様でいっぱいになることを願い、すき間なく、文字の内側に向けてはねるように書く、南座独自の勘亭流です。

南座「吉例顔見世興行」まねき書き

 猿之助の名前を揮毫する、書家の川勝清歩さん

 今年の吉例顔見世興行は、「二代目市川猿翁 四代目市川猿之助 九代目市川中車 襲名披露」の澤瀉屋の3人同時襲名披露が、大劇場での掉尾を飾ります。3人同時襲名披露は、顔見世史上初となります。なお、「猿翁」のまねきが上がるのも初めてで、「猿之助」のまねきは18年ぶり、「中車」のまねきは48年ぶりに掲げられます。

 全部が書き上がると64枚となる予定の今年のまねき、南座の正面に掲げられるのは11月25日(月)の予定。12月26日(木)の千穐楽までの約1カ月間、四条通を行きかう人々の目を引き付けます。

 「當る午歳 吉例顔見世興行」のチケットは、前半分(11月30日~12月13日公演分)は11月15日(金)より、後半分(12月14日~26日公演分)は11月29日(金)より、チケットWeb松竹チケットホン松竹にて販売開始です。

※澤瀉屋の「瀉」のつくりは正しくは"わかんむり"です。

2013/11/07