南座「新檜舞台開き」で藤十郎がご挨拶

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 11月28日(金)、京都四條南座で「新檜舞台開き」修祓式、ならびに 「當る未歳 吉例顔見世興行」成功祈願祭が行われ、坂田藤十郎が式典に参加、新装なった檜舞台の完成を祝いました。

 南座の舞台は、平成3(1991)年の新装開場時に新調されて以来、約23年にわたり使用されてきました。数々の名舞台を支えてきた檜舞台は、11月3日(月・祝)から約3週間の工事期間を経て28日、完成お披露目の式典を行うに至りました。

南座「新檜舞台開き」で藤十郎がご挨拶 八坂神社の神職により、舞台の安全と公演の成功を祈る神事が厳かに執り行われ、「吉例顔見世興行」出演の歌舞伎俳優を代表して、藤十郎も玉串拝礼を行いました。神事を終えた後は、松竹株式会社副社長安孫子正が、「檜舞台は一流の劇場の証し、その舞台にふさわしい興行を行い、お客様に喜んでいただけるよう努めたい」とご挨拶しました。


 藤十郎は報道陣に対し、「平成3年の新装開場の年の顔見世は、私の三代目中村鴈治郎襲名で、そのときもこうしてご挨拶させていただきました。そしてまた今回も、このようなおめでたい顔見世で、新しい檜舞台に立てることにご縁を感じております」と、思いを語りました。

 南座の舞台は幅18メートル、奥行き15メートル、花道は幅1.5メートル、長さ17メートル、これらすべての檜板が張り替えられた今回、使用された檜板は約600枚。29日には「吉例顔見世興行」出演者たちが、舞台稽古で新しい板の感触を確かめ、30日にはいよいよお客様にご披露することになります。

南座「新檜舞台開き」で藤十郎がご挨拶

「新檜舞台開き謹製 檜グッズ」左より、檜しおり、すっぽん木札、檜コースター(すっぽん木札は完売)

 また、取り外された檜板は、「新檜舞台開き謹製 檜グッズ」として生まれ変わり、公演期間中、南座内で限定販売されるほか、公演の番附購入者には「檜しおり」としてプレゼントされます。

 京都四條南座「當る未歳 吉例顔見世興行 新檜舞台開き 東西合同大歌舞伎」は、11月30日(日)から12月26日(金)までの公演。前半分(11月30日~12月13日公演分)チケットは販売中、後半分(12月14日~26日公演分)は明日、11月29日(土)より チケットWeb松竹チケットホン松竹にて販売開始です。 

2014/11/28