歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ」展の楽しみ―ふれる篇

歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ」展の楽しみ―ふれる篇

▲▼ 描き下ろしの背景と実際に音が出せる道具がそろった歌舞伎座ギャラリー

 
歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ」展の楽しみ―ふれる篇

 5月から始まっている歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ -しる・みる・ふれる・やってみる-」展。お子さんから大人まで、楽しんで歌舞伎を体験できると好評です。

 今回は、前回の 「やってみる篇」に続き「ふれる篇」として、ギャラリーのお楽しみポイントをご紹介します。


歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ」展の楽しみ―ふれる篇

 歌舞伎座タワーの5階に上がり、屋上庭園が視界に入ってきたら、反対側にご注目ください。ギャラリーの入り口で定式幕のトリックアートがお出迎え、まずはこの人気撮影スポットをお見逃しなく。

 歌舞伎座ギャラリーに一歩入って視線を上に向けると、『鏡獅子』などに登場する美しい蝶が目につきます。後見が差金を操って蝶を優雅に見せる場面を思い出し、後見になったつもりで美しく舞わせてください。蝶の登場場面でよく聞かれる「オルゴール」も鳴らせます。

歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ」展の楽しみ―ふれる篇

 「擬音」のコーナーには蛙や雀の鳴き声を出す“ある道具”もあります。その道具とは…、見てのお楽しみ。もちろん、音を出すこともできます。舟の近くには櫓の音や波音を出せる道具などもそろっていますから、何人かで一緒にトライすれば、楽しい舟遊びの動画が撮れます。背景画は大道具さん渾身の描き下ろし、本物の迫力があります。

 さらに進んで、本格的な『寺子屋』の舞台の下手(しもて)にある「黒御簾」には、所せましと楽器が並んでいます。大太鼓に締太鼓、駅路(えきろ)に当り鉦(あたりがね)、銅鑼(どら)に双盤(そうばん)…、どんな音がするのか、実際に鳴らして確かめてください。数人で賑やかに演奏するもよし、一人まぶたを閉じて雪音を鳴らしてみるもよし、楽しみ方は自由です。

歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ」展の楽しみ―ふれる篇

 『寺子屋』舞台の上手の「床」では太夫さんに変身!

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 御簾内は狭いので、お子さんのほうが動きやすいかも!?

 

 歌舞伎座ギャラリーでは、ふだん遠くから見ることしかできない、たくさんの本物の舞台美術にふれられます。『助六』の揚巻の鬘(かつら)や衣裳など、展示品の性質上さわれないものもありますが、大半の展示品にふれられ、写真も撮れます。歌舞伎に親しむきっかけとして、また、より深く歌舞伎を楽しんでいただく機会として、ぜひ一度お立ち寄りください。

歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ」展の楽しみ―ふれる篇


歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ -しる・みる・ふれる・やってみる-」詳細はこちら

2015/06/08