3月3日（木）、歌舞伎座「三月大歌舞伎」が初日の幕を開け、中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露興行が始まりました。 

▼

襲名披露　初日ご挨拶

　襲名を祝うかのような晴天に恵まれた桃の節句の3月3日、襲名披露興行に先立ち、劇場前にて芝雀改め五代目雀右衛門のご挨拶が行われました。

 

　開場前の劇場正面に芝雀改め五代目雀右衛門が現れると、集まったお客様から盛大な拍手が。新雀右衛門は、「本日はお越しいただきまして誠にありがとうございます。襲名を発表してから約1年、あっという間の出来事でした。これからは雀右衛門の名に恥じぬ俳優になれるよう、しっかりと勤めていきたいです」、と力強い声で述べました。

 

　その後、襲名を祝う鏡開きを行い、お集まりのお客様とともに手を締めた新雀右衛門は、初日の舞台の準備へと向かいました。

 

 

万雷の拍手に迎えられた雀右衛門

　昼の部の『鎌倉三代記』、夜の部の『金閣寺』では、新雀右衛門が舞台に登場すると、大きな拍手が起こりました。そして、夜の部の「五代目中村雀右衛門襲名披露口上」では、「この後は、先祖の名に恥じませぬよう、芸道に精進させていただきますので、なにとぞ、ご指導ご鞭撻のほど、ひとえにお願い申し上げ奉りまする」と、襲名にあたっての決意を述べた新雀右衛門。「京屋！」の声が劇場いっぱいに響き渡り、お客様からの温かい祝福の拍手は、幕が閉まっても、しばらくやむことはありませんでした。

 

　襲名披露興行は、歌舞伎座に続いて6月の博多座、7月の大阪松竹座へと続きます。

 

▼

　歌舞伎座中村芝雀改め中村雀右衛門襲名披露「三月大歌舞伎」は、3月27日（日）までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットWeb松竹スマートフォンサイト、チケットホン松竹にて販売中です。