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「明治座 四月花形歌舞伎」出演者が初日ご挨拶

 4月2日(土)、「明治座 四月花形歌舞伎」が初日を迎え、開演前に尾上菊之助、中村勘九郎、中村七之助が公演への意気込みを語りました。

「明治座 四月花形歌舞伎」出演者が初日ご挨拶

 明治座前の枝垂桜はまだ咲いていませんでしたが、出演の三人が入場前のお客様の前に登場するとそこだけ花が開いたかのように華やぎ、大きな拍手と歓声が上がりました。「今日は肌寒いですけど、ご体調は大丈夫ですか、早く終わらせますので…」と、菊之助が花冷えのなかお集まりの皆さんを気遣うと、逆に「ええーっ!」と声が上がって仕切り直し。あらためてご挨拶が始まりました。

 

「明治座 四月花形歌舞伎」出演者が初日ご挨拶

 「今日、初日を迎えさせていただきました。稽古を懸命に積みまして、三人で力を合わせて千穐楽まで、熱のこもった舞台を勤めさせていただきます。千穐楽までご声援のほどよろしくお願いいたします」と、菊之助が最初にご挨拶。続いて勘九郎が、「稽古をしていて自分たちで言うのもなんですけど、めちゃくちゃ面白くなっています。昼夜ともに本当にお客様に満足していただける作品に仕上がっておりますので、楽しみにしていてください」と、お客様へ大きくアピールしました。

 

「明治座 四月花形歌舞伎」出演者が初日ご挨拶

 幕開きから登場する七之助は少し緊張も見せつつ、「精一杯するだけですけど、この三人が全演目、すべて初役で勤めるのはとても珍しいことだと思います。その私たちの一歩を、ぜひ皆様とともに歩んでいきたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いいたします」と呼びかけると、お客様も大きな拍手で応えていらっしゃいました。

 

 2011(平成23)年に明治座の歌舞伎公演が復活してから、4月に花形公演を行うのは初めて。ご挨拶後には、桜の季節の公演ということで、抽選で選ばれた皆さんに、三人から花見だんごが配られました。配り終わったところで、特製の特大花見だんごを手渡された三人は、「今回の演目にはぜんぜん関係ないんですけど…」「『団子売』があればよかった」と、笑わせながら、お客様とともに記念の一枚に納まりました。

 

「明治座 四月花形歌舞伎」出演者が初日ご挨拶

 

 七之助の『葛の葉』から始まり、本興行では初上演となる勘九郎の『末広がり』、そして菊之助の与兵衛に七之助のお吉で見せる『女殺油地獄』、夜の部には、十八世勘三郎の栄次郎を引き継ぐ勘九郎が“ちゅう乗り”も見せる『浮かれ心中』、そして最後は『二人椀久』で、菊之助の椀屋久兵衛と七之助の松山太夫が舞う、「明治座 四月花形歌舞伎」

 

 公演は4月26日(火)まで、チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹明治座にて販売中です。

 

「明治座 四月花形歌舞伎」出演者が初日ご挨拶

2016/04/02