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歌舞伎座で「木遣り始め」

歌舞伎座で「木遣り始め」

 

 

 1月5日(木)、歌舞伎座にて、「木遣り始め(きやりはじめ)」が行われました。

 江戸消防記念会・第一区六番組による「木遣り始め」は、歌舞伎座の年頭を飾る伝統行事です。

 

 昼の部の幕間となり、繭玉や凧で華やかに飾られた歌舞伎座の大間(1階ロビー)に、たくさんのお客様が集まりました。2階ロビーからのご見物も大勢集まる中、六番組「す組」の皆さんが登場、拍手で迎えられました。石津弘之副組頭より「新年を祝い、年始のご挨拶にまいりました」と挨拶のあと、いよいよ「木遣り」のスタートです。

 

 おめでたい「手古」などの木遣り唄が披露され、纏(まとい)が振り上げられると、お客様から大きな拍手が送られました。纏には六番組の「六」の字が大きく書かれており、その上にはお正月の注連飾りが飾られています。

 

 「江戸の鳶木遣」は東京都の無形文化財に指定されており、もともとは鳶職人の掛け声が唄となったものですが、現在ではお祝いの場などで披露されることが多く、お客様に親しまれているものです。木遣り唄が終わると、石津副組頭の音頭でお集まりのお客様とともに一本締めが行われ、大きな拍手に包まれる中、賑やかに「木遣り始め」を終えました。

 

歌舞伎座で「木遣り始め」

2017/01/05