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海老蔵が「歌舞伎座スペシャルナイト」に登場

海老蔵が「歌舞伎座スペシャルナイト」に登場

 「第30回東京国際映画祭」 左より、市川海老蔵、トミー・リー・ジョーンズ(コンペティション部門国際審査委員長)

 10月26日(木)、第30回東京国際映画祭プレゼンツ「歌舞伎座スペシャルナイト」に市川海老蔵が登場、舞踊『男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)』を披露しました。

 前日に華々しく開幕した東京国際映画祭(TIFF)で、4回目を迎えた「歌舞伎座スペシャルナイト」。今年は“30回特別版”として、いっそうの賑わいを見せました。歌舞伎座正面玄関の「30」の文字が光るTIFFのレッドカーペットに、最初に登場したのは海老蔵です。「男の粋、立廻りを中心にした男の色気を表現する舞踊仕立ての演目です」と、この特別な夜に披露する『男伊達花廓』を紹介しました。

 

海老蔵が「歌舞伎座スペシャルナイト」に登場

 海外での公演も多い海老蔵は、「歌舞伎は様式美、バレエなどと同じく、形が決まっているものがあります。そういったところを堪能していただきたい。そして、日本独特の音楽、今回は長唄、囃子の演奏でタイムスリップして、江戸時代の吉原の風情を雰囲気として味わっていただければと思います」と、大勢の外国のお客様に向け、舞踊のみどころを挙げました。

 

 「今できる私のすべてを注いで、この時間を懸命に演じることのみを考えて舞台に立ちたいと思っております」と、意気込みを語った海老蔵。続いて登場した、今回のコンペティション部門国際審査委員長トミー・リー・ジョーンズを、握手で迎えた海老蔵は、二人で特別な夜を全世界に向けてアピールし、歌舞伎座の舞台へと向かいました。

 歌舞伎座に続々とお客様が入場され、国際色豊かな客席が静まり、特別上映『地獄門』が始まりました。4Kデジタル修復版に英語字幕がつき、衣笠貞之助のカンヌ映画祭最高賞受賞作が、64年の時を感じさせない色鮮やかな映像となって歌舞伎座のスクリーンに登場しました。

 

 幕間には『男伊達花廓』の舞台となる吉原にちなみ、助六弁当が提供されました。日本の秋の味覚をたっぷり詰め込んだ弁当に舌鼓を打ったあとは、いよいよ舞踊の幕が上がります。

海老蔵が「歌舞伎座スペシャルナイト」に登場

 『男伊達花廓』 市川海老蔵 (C)2017TIFF、SHOCHIKU

 舞台は華やかな吉原仲之町。さまざまな花が咲き乱れる花の里に、梅ヶ枝(廣松)が現れて手踊りを見せます。女方のしなやかでやわらかい所作は、これから始まる男伊達の世界と対照的。そこへ、花道から侍を追い立てるようにして五郎蔵がやってきました。墨絵の衣裳の粋な五郎蔵に、太夫からの手紙を持ってきた梅ヶ枝ですが、文箱を手にじらすように五郎蔵と踊り出します。

 

 恋しい太夫に逢いに行こうとする五郎蔵へ、男たちが次々と打ちかかります。若い者をにらみつけ、軽くあしらう五郎蔵。傘で海老蔵の家の紋である三升を描いたり、尺八や床几を使ったりと、派手な大立廻りが続きます。

 

 形がびしっときまるたびに大きな拍手が起こり、海老蔵がオープニングで語ったとおり、音楽に身を任せ、次々と繰り出す所作の美しさ、伊達男の格好よさをご覧いただくことで、言葉の通じない海外のお客様にも十分に楽しいひとときとなったようです。「三国一の伊達男」が、世界にその伊達男ぶりを見せつけ、喝采のうちに記念すべき第30回東京国際映画祭「歌舞伎座スペシャルナイト」の幕が降りました。

 

海老蔵が「歌舞伎座スペシャルナイト」に登場

 『男伊達花廓』 左より、市川九團次、市川海老蔵、市川新十郎 (C)2017TIFF、SHOCHIKU

 

「第30回東京国際映画祭」公式サイト

2017/10/27