9月15日（土）に、IHIステージアラウンド東京で開幕する舞台「ONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc2 Produced by TBS」の公開舞台稽古が行われ、公開前には出演の尾上松也と大原櫻子が、初日に向けての意気込みを語りました。

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　作の宮藤官九郎、演出のいのうえひでのりが、初めてシェイクスピアに挑んだ『メタルマクベス』が、360°客席が回転するIHIステージアラウンド東京で、新たに3組のキャストで上演される今回の舞台。すでにdisc1の公演は終了し、いよいよ15日（土）からは、松也が主役のランダムスターとマクベス魔II夜を勤めるdisc2が開幕します。

 

客席が回転する舞台だからこその効果

　稽古を劇場に移して4日目、「稽古場では理解できなかったことが、体で実感できるようになりました。劇場のスペシャル感を肌で感じ、お客様に楽しんでいただける要素満載の劇場だなと思いました」と、手応え十分な様子を見せた松也。相手の夫人役を演じる大原も、「客席が360°回る劇場だから、移動、タテ…、やることがとても多い。客席で見ていると、どのシーンも新鮮で、何回見ても面白いなと思います」とにっこり。

 

　「前に立っている間に回転し、気づくと後ろの舞台装置が変わっていたり、端から端に歩いている間に舞台機構が移動して、扉が開くと（違うセットに）変わっていたり」、客席とのリンクや芝居のタイミングなど、劇場でしかわからない稽古を積み重ねています。「なにより、舞台の裏側が円周250メートルくらいあるらしく、一つの芝居が終わって引っ込んだ後の移動が、予想以上にハードだったことにいちばん驚きました。ほとんどダッシュです」。

 

メタルロックとシェイクスピア

　その劇場に鳴り響くメタルロック。「劇場の稽古に入ってから、生バンドなので、より激しさが増し、音楽が体で鳴っている感覚が味わえました。この劇場でメタルロックを聴けるのは特別なことだなと」、歌手としてライブツアーを行っている大原らしい言葉で、劇中の音楽を表現しました。松也も、「今まで歌ったことのないような曲調に乗せて歌うのは気持ちいい」とうれしそうに続けました。

 

　「なによりもこの劇場でロックを聞くと、好き嫌い関係なく、（芝居を）しているほうもお客様もテンションが上がるので、それを共有できたら楽しいだろうなと思います」

 

　200年後の未来と1980年代を行き来しながら進んでいく物語も、「この劇場にこの作品がすごく合っていると思う」という松也は、「メタルロックに合わせてシェイクスピアの『マクベス』なんて、この作品しかありません。唯一無二の作品を楽しんでもらえるように頑張りたい」と意気込みを見せると、大原も、「映像も豪華、宮藤さんの書かれた脚本のせりふのやりとりが一つひとつ面白いので、ぜひ、笑って楽しんでいただきたい」と語りました。

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　続いて第一幕の公開舞台稽古が行われました。三人の魔女たちの予言から、宮藤官九郎のせりふと、いのうえ演出が笑いを誘います。そこに、激しいメタルロックの曲に合わせてランダムスターが登場。松也がさっそく一曲聴かせ、二刀流の大立廻りも見せました。

 

　円形の客席を囲んでいる白壁には、物語のシーンに合わせた鮮やかな映像が映し出され、ときにはきめぜりふが抜き出されたり、別の場所で起こった出来事を見せたりします。そして、客席の回転によって時間の推移、場所の移動、場面転換が効果的に行われるので、時空を駆け巡る物語にもすんなりと入り込めます。

 

　ストーリーは確かにシェイクスピアの『マクベス』ですが、笑いのネタがちりばめられた第一幕は、未来と過去、悲劇と喜劇が一つの空間に同居しながら成り立っている物語世界に、どっぷりとつかることができます。ランダムスター夫人が罪の意識にさいなまれる第二幕の展開が、ますます気になったところで公開稽古は終了。「disc1をご覧になった方には、違いも十分楽しんでいただける」、と自信を見せた松也。「初日には大盛り上がりで楽しんでいただけるように稽古に励みます」と宣言していました。

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 　ONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc2 Produced by TBSは、9月15日（土）から10月25日（木）までの公演です。