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南座ライトアップ点灯式に幸四郎が登場

南座ライトアップ点灯式に幸四郎が登場

 

 

 10月9日(火)、京都四條南座のライトアップ点灯式が行われ、松本幸四郎が出席しました。

 新開場まであと23日と掲げられた看板の前に登場したのは、11月1日(金)に新開場する南座「當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」に出演する幸四郎。1月の歌舞伎座から名古屋、博多、大阪を経て、「この南座におきまして、ひと月興行といたしましては最後となる襲名披露を、三代でご披露させていただきます」と、お集まりの皆さんを前に挨拶しました。

 

南座ライトアップ点灯式に幸四郎が登場

 「この南座は3年近く、改修のため閉まっておりました。たびたび、京都には参っておりまして、この南座の前を通ると真っ暗で、それが本当に寂しく感じられました。早くこの南座に灯がともってくれる日を待ち望んでおりました。そしてついに、その日がやってまいりました」と、はやる心が笑顔となってあふれました。

 

 「私自身、新開場記念として襲名披露の舞台を勤めさせていただきますことも、責任を感じております次第ですけれども、なによりもこの歌舞伎発祥の地、南座の新開場。劇場の灯がともる、また、永遠にともり続ける南座のスタートでございます。その場にいることを本当に幸せに思っております。今日、この日を待ち望んでいた一人といたしまして、皆様とこの時間を共有させていただきたいと思います」と、喜びを表しました。

 

 ライトアップの監修は、先日のパリの「ジャポニスム2018」でエッフェル塔のライトアップも手がけた石井リーサ明理氏。そしていよいよ幸四郎が、石井氏、武中雅人松竹株式会社専務取締役とともに、点灯ボタンを押すと、南座がおよそ3年に及ぶ改修工事を経て、その眠りから目を覚ますように四条通にその姿を光り輝かせました。「観光資源としての価値を見いだし、高めるため、昼夜にわたり、南座の素晴らしさを体感してもらいたい」と、発表会で武中専務が宣言していたとおり、歴史ある南座が新たな魅力を得て京の街によみがえった瞬間でした。

 

南座ライトアップ点灯式に幸四郎が登場

 点灯式を終え、光を取り戻した南座。左より、石井リーサ明理(照明デザイナー)、松本幸四郎、武中雅人松竹株式会社専務取締役

南座ライトアップ点灯式に幸四郎が登場

 「本フレーム切手は国の登録有形文化財であり、昭和初期の名建築と言われる日本最古の劇場『南座』を題材として作成いたしました」と記された贈呈状

 また、ライトアップ点灯式の前には、新開場記念のオリジナルフレーム切手「南座発祥四百年」の贈呈式が行われました。

 

 まねきの上がった南座の顔見世興行を描いたフレームに、歴代の南座を写し取った82円の記念切手10枚が1シートになったもので、価格は1,400円。贈呈状とともにシートを受け取った幸四郎は、「使うなら自分宛に」というほど気に入った様子でした。オリジナルフレーム切手「南座発祥四百年」は、京都市の郵便局で販売中です。 

 

南座ライトアップ点灯式に幸四郎が登場

 荒若仁日本郵便株式会社近畿支社長から、幸四郎に手渡されたオリジナルフレーム切手「南座発祥四百年」。贈呈式には日本郵便のキャラクター、ぽすくまと、南座の宣伝部長、みなみーなも駆けつけました!

 南座の新開場は、「南座発祥四百年 南座新開場記念 京の年中行事 當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」が初日を迎える11月1日(木)。公演は11月25日(日)までで、チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹で、10月15日(月)発売予定です。

2018/10/10