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こども歌舞伎スクール寺子屋成果披露公演で『百桃かたり』初演

こども歌舞伎スクール「寺子屋」成果披露公演で『百桃かたり』初演
 

 

 3月10日(日)、歌舞伎座ギャラリー木挽町ホールにて、こども歌舞伎スクール寺子屋成果披露公演「歌舞伎、たのしい!」が行われ、オリジナル舞踊劇『贋作桃太郎 百桃かたり』が上演されました。

 「歌舞伎、たのしい!」は、こども歌舞伎スクール寺子屋の生徒が、お稽古を通して学んできた歌舞伎の楽しさを、自ら舞台に立つことでお客様にお伝えする公演です。これまで、発表会での舞台披露はありましたが、公演として舞台に立つことは初めてとなります。

 

 『百桃かたり』は、「歌舞伎、たのしい!」公演のために書き下ろされた新作の舞踊劇で、戸部和久脚本、藤間勘十郎演出・振付、杵屋巳太郎作曲、佐藤亜美作曲、田中傳左衛門作調、前田剛美術というそうそうたるスタッフの手により作り上げられた作品です。誰もが知る昔話「桃太郎」の世界を借りてその後日談を描く物語で、立廻りや見得、舞踊など歌舞伎の要素をふんだんに盛り込み、みどころ満載の舞台となりました。 木挽町ホールの舞台には大道具が組まれ、特設の仮花道を設置、両花道を使っての演出となります。

 

 幕が開くと、鬼ヶ島に出かけた桃太郎の帰りを待つ百桃姫と家来が登場。元気に、大人顔負けのせりふで、『百桃かたり』の世界に引き込みます。やがて鬼たちの登場で百桃姫はピンチを迎えます。そこへ桃太郎一行が現れ、百桃姫たちを救うのですが、ここで舞台全体を使っての迫力の立廻りが披露されます。

 

こども歌舞伎スクール「寺子屋」成果披露公演で『百桃かたり』初演

 

こども歌舞伎スクール「寺子屋」成果披露公演で『百桃かたり』初演
 
こども歌舞伎スクール「寺子屋」成果披露公演で『百桃かたり』初演
 

 最後には出演者全員での総踊り。両花道までずらりと並んで華やかな幕切れを迎えます。

 

 
こども歌舞伎スクール「寺子屋」成果披露公演で『百桃かたり』初演
 

 生徒の熱演に、二回公演ともに、満席の客席からは惜しみない拍手が送られました。カーテンコールでは手拭いまきもあり、大きな盛り上がりのうちに幕を閉じました。『百桃かたり』という作品が、今後上演を重ねていき、さらに練り上げられて「寺子屋」の財産となるに向けて、今回の初演は貴重な第一歩となりました。

 

こども歌舞伎スクール「寺子屋」成果披露公演で『百桃かたり』初演
  

 3月24日(日)には「歌舞伎、たのしい!」木挽町わかば座公演として、こども歌舞伎スクール「寺子屋」の中学部門生徒による『寿曽我対面』と『藤娘』の披露があります。チケットはチケットWEB松竹(チケットホン松竹は取扱いなし)で販売中です。

 

こども歌舞伎スクール「寺子屋」成果披露公演で『百桃かたり』初演

成果披露公演「歌舞伎、たのしい!」特設サイト

「こども 歌舞伎スクール 寺子屋」公式サイト

2019/03/12