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壽初春大歌舞伎

料金(税込)

  • 一等席17,000円
  • 二等席9,000円
  • 三等席6,000円

上演時間

  • 玩辞楼十二曲の内 土屋主税

  • 幕間 35分
  • 坂田藤十郎米寿記念
    寿栄藤末廣

  • 幕間 25分
  • 心中天網島
    玩辞楼十二曲の内 河庄

  • 三代猿之助四十八撰の内
    通し狂言 金門五三桐 石川五右衛門
    発端・序幕

  • 幕間 15分
  • 三代猿之助四十八撰の内
    通し狂言 金門五三桐 石川五右衛門
    二幕目

  • 幕間 30分
  • 三代猿之助四十八撰の内
    通し狂言 金門五三桐 石川五右衛門
    三幕目

  • 幕間 15分
  • 三代猿之助四十八撰の内
    通し狂言 金門五三桐 石川五右衛門
    大詰

※1月7日時点での予定。
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

渡辺霞亭 作

一、玩辞楼十二曲の内 土屋主税(つちやちから)
土屋主税
大高源吾
お園
河瀬六弥
落合其月
晋其角


愛之助
壱太郎
虎之介

彌十郎

坂田藤十郎米寿記念

二、寿栄藤末廣(さかえことほぐふじのすえひろ)
女帝


従者
従者
藤十郎
鴈治郎

壱太郎
虎之介

心中天網島

三、玩辞楼十二曲の内 河庄(かわしょう)
紙屋治兵衛
紀の国屋小春
江戸屋太兵衛
五貫屋善六
丁稚三五郎
河内屋お庄
粉屋孫右衛門
鴈治郎
壱太郎
愛之助

虎之介

彌十郎

夜の部

並木五瓶 作


市川猿翁 脚本・演出


石川耕士 補綴・演出

三代猿之助四十八撰の内

通し狂言 金門五三桐(きんもんごさんのきり)

石川五右衛門

片岡愛之助宙乗り相勤め申し候

発 端
序 幕
二幕目第一場
   第二場
三幕目第一場
   第二場
   第三場
大 詰
玄海ヶ島の場
島原揚屋の場
此村大炊之助館の場
同      奥庭の場
南禅寺山門の場
大仏餅屋の場
加茂川堤の場
桃山御殿の場
石川五右衛門
此村大炊之助実は宋蘇卿
白鷹の精
岸田民部
傾城花橘/小野お通姫
瀬川采女
局常盤木
小野中納言春通
奴八田平実は順喜観
大仏餅屋惣右衛門
大炊之助妻呉竹
真柴久秋
真柴久次
薗生の前/惣右衛門女房お幸
早川高景
真柴久吉
愛之助


壱太郎
虎之介
寿
寿治郎
弘太郎
橘三郎
笑三郎



彌十郎
鴈治郎

みどころ

昼の部

一、玩辞楼十二曲の内 土屋主税(つちやちから)

 赤穂浪士の一人である大高源吾が、俳諧師の普其角の家に、仕官が決まったと暇乞いに訪れます。源吾の本心を探るために其角が詠んだ「年の瀬や水の流れも人の身も」という上の句に、源吾は「あした待たるるその宝船」と附け句をして帰っていきます。その夜、其角からこの一件を聞いた土屋主税は、源吾が詠んだ下の句からその真意を察します。やがて隣家の吉良邸から太刀音が鳴り響き、討入りの報告に参上した源吾ら義士たちを、主税は心から讃えるのでした。
 俳諧を巧みに織り交ぜながら、討入りを待ち望む主税の心の内を描く、忠臣蔵の外伝物。玩辞楼十二曲の一つに数えられる、新歌舞伎です。

二、寿栄藤末廣(さかえことほぐふじのすえひろ)

 うららかな春の節会の宮殿。出御された女帝の前で、千年万年の寿命を捧げる、鶴と亀による舞いが披露されます。
 藤十郎、鴈治郎、扇雀、壱太郎、虎之介の親子三世代の共演による、藤十郎の米寿を寿ぐ華やかな一幕をお楽しみください。

三、玩辞楼十二曲の内 河庄(かわしょう)

 大坂天満の紙屋治兵衛は、妻子のある身でありながら、遊女小春と深い仲となり、心中の約束をしています。北新地の茶屋、河庄に出向いた小春は、治兵衛の女房からの手紙を読んで塞ぎ込んでおり、河内屋お庄に慰められています。そこへ、小春の身請けをしようと江戸屋太兵衛がやってきます。小春がそれを拒んでいるところへ、見慣れぬ侍が客として現れます。治兵衛が小春をひと目見ようと河庄を訪れ、様子を窺っていると、小春がその侍に心中したくないと頼みます。小春の心変わりに治兵衛は激昂しますが、侍と見えたのは実は治兵衛の兄粉屋孫右衛門で…。
 玩辞楼十二曲の一つである、上方和事の代表作をご堪能ください。

夜の部

通し狂言 金門五三桐(きんもんごさんのきり)

 真柴久吉が権勢を誇る時代、久吉は異国制裁に乗り出していました。久吉の嫡男久次は短慮な性格が仇となり、跡目は弟の久秋に決められていますが、その久秋は側近の瀬川采女とともに遊女に入れ揚げ、放蕩三昧。久次は、久秋が重宝の「お袖判」を紛失したと言い立てますが、これは久次が仕組んだもの。二人の母、薗生の前は久秋の真意を知り、久秋こそが跡目に相応しいと家臣に伝えます。それを聞いた久次が刀を抜いて乱入する中、乳人役の此村大炊之助が止めに入り、久次の心を改めさせるため、50日間預けてほしいと願い出ます。その頃、石川五右衛門の手下は「お袖判」を盗み出し、足早に南禅寺へと向かうのでした。
 50日後、執権の早川高景が久次の改心を見届けに来ますが、いまだに善心は見られません。大炊之助は身代わりに切腹を申し立てますが、なおも乱行を続ける久次に、遂に刀を突き立てます。その途端に態度を変え、謀反の本心を明かした大炊之助は、実は、久吉に征伐された大明国の宋蘇卿でした。
 宋蘇卿は、日本に渡った息子の宋蘇友に大望を託すことを決め、先祖伝来の掛軸を焚き上げ、琴を弾じます。すると、掛軸に描かれた白斑の鷹に魂が入って抜け出し、白鷹の精となって美しく舞うのでした。宋蘇卿は白鷹の羽に血汐で遺書を書き記した後、切腹し、壮絶な最期を遂げます。
 一方、南禅寺の山門では、天下一の大盗賊石川五右衛門が、桜満開の春の景色を眺めています。五右衛門は、養父の武智光秀に育てられましたが、光秀は久吉により滅ぼされ、復讐の念を持っていました。そこへ白斑の鷹が現れ、その鷹の羽に書かれた遺書を見た五右衛門は、大炊之助こそが父で、自らが宋蘇友だと知り、久吉への敵討ちの思いを強くするのでした。そして、真柴家の桃山御殿を目指していると…。
 絢爛豪華な舞台に、空中の葛籠から飛び出す“葛籠抜け”の宙乗りなど、趣向にあふれたみどころ満載の大作をお楽しみください。

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