3月南座『霧太郎天狗酒醼』記者懇親会

京都南座の3月公演は、三月花形歌舞伎『霧太郎天狗酒醼』。回り舞台を発明した並木正三が書き上げた通し狂言を、中村橋之助、片岡愛之助、中村勘太郎、中村七之助ら人気花形俳優が111年ぶりに復活上演します。1月17日(水)、公演に先立ち、出演者4人が揃った記者懇親会が催され、舞台への意気込みを語りました。
中村橋之助―――
久しぶりに南座で復活狂言をやらせていただきます。『霧太郎天狗酒醼』は111年ぶりの上演ということで、ほとんど新作をするようなものですね。
原作は、なかなか筋が追えない程、歌舞伎ならではの趣向が入り乱れていて、それがまた通し狂言の面白いところ。昨今、デジタル化といわれ、どんどん時代が新しくなっていきますが、この『霧太郎天狗酒醼』は、アナログというか“歌舞伎らしいお芝居”にしたいと思っています。
今回、大変古風な南座という劇場で、愛之助さん、勘太郎さん、七之助さん、という気心の知れた、芝居好きで熱い心を持つ彼らと一緒に芝居ができることを凄く楽しみにしており、南座、新橋演舞場、御園座と続いた『小笠原騒動』のように、この復活狂言が次へと繋がっていくものになればと思っております。
片岡愛之助―――
今回、声をかけていただき大変有難く思っています。橋之助さん、また新春浅草歌舞伎に続き、勘太郎さん七之助さんとご一緒させていただける事、僕は大阪の人間なんで、こうやって上方で皆さんとお芝居ができる事を、本当に嬉しく思っております。
今回勤めさせていただく喜之平という役は、主人を2人持つ役で、最初に橋之助さんの所へ行き、次に勘太郎さんの所へ行き、2人の主人の狭間に挟まってしまいます。
非常に忠義な人なんですけど、その反面、いい加減なところもあり、お酒が大好きで、それがこうじて人を殺してしまって勘当。さらに、霧太郎と主従の誓いを結ぶと背中から羽が生えてくるらしいんです(笑)…どのようになるかはお楽しみに(笑)。
中村勘太郎―――
今回の作品に参加させていただく事、本当に嬉しく思っております。橋之助の叔父が復活させた『小笠原騒動』『鏡山縁男繪』などを中学生のころ観て、「こういう面白さもあるんだ!」と歌舞伎の面白さを改めて感じ、いつかは出てみたいと思っていました。
それが、こんなに早く出させていただけることになり、すごく楽しみにしています。
台本はまだ完成していないらしい(笑)のですが、“何が出来てくるんだろう”“いいものを作りたい”という思いが混ざると、凄く大きなものが生まれることを、今まで体験してきているので、今回もとても楽しみにしています。
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