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アフレコ初挑戦菊之助インタビュー

アフレコ初挑戦菊之助インタビュー

 5月21日より公開される『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』。前作の『第1章:ライオンと魔女』が全世界興収7億4500万ドル(約800億円)という大ヒットを記録した、ファンタジー映画のシリーズ2作目です。この作品で、主人公カスピアン王子の日本語吹き替えを担当するのが、“歌舞伎界の王子(プリンス)”尾上菊之助さん。
 2作目の舞台は、前作から1300年後のナルニア国。美しい魔法の国だったナルニアは人間に征服され、かつての輝きを失っています。アフレコ初挑戦の菊之助さんが声を当てるカスピアンは、人間でありながらナルニア国の救世主となる運命を背負った王子、といった役どころ。
 4月10日、公開に先立って行われたアフレコのお披露目で、菊之助さんはカスピアン王子が自分を亡き者にしようとする叔父ミラースに剣を突きつけるシーンなどを収録。時折、こぶしを握りしめながら熱く声を吹き込みました。その後行われた囲み取材では、アフレコ作業で苦労した点について「誰と話しているのかを、声だけで距離感を出すのが難しかった」また自分と役柄との共通点については「思い込んだら突き進んでしまう“熱い”ところ」と語り、「日本にもたくさん“王子”がいますが、カスピアン王子は僕にまかせてください」と、役への思い入れと自信のほどをうかがわせてくれました。さらに「歌舞伎美人」にコメントをいただくことができましたので、ご紹介します。

―作品の見どころを教えて下さい。

「原作が全世界で非常に愛されている作品で、第1章をご覧になった方はおわかりになっていると思いますが、本当に感動できるファンタジー映画。ファンタジーというと、子どもが楽しむものというイメージもありますが、『ナルニア国』は大人も考えさせられるようなテーマ性を持った作品。第2章に関して言えば、カスピアン王子の成長と、ナルニア国がナルニア国としてもう一度生まれ変わる過程のドラマを見ていただければと思います。
 また、個人的な点では、声だけで演技するのは初めての経験だったのですが、まあ“王子”っていうぐらいですから、なるべく気品にあふれた声を想像してやらさせていただいたので、その“王子っぽさ”を聴いていただければと思います(笑)」

―あらためて、初挑戦のアフレコの感想は?

「開始から30分ぐらいで感覚はつかめましたが、やっぱり最初のうちは慣れなかったですね。収録はトータルで3日間ほどでしたが、最初の1日は慣れなかったなぁ。探りながらやっていました。
 舞台だと、同じステージに相手役がいて会話が成立する。しかしアフレコでは画面を見てしゃべっているので、相手がどういう距離にいるのか考えながら、声の大きさなどを調節しなければならない。そこが勉強になりました」

―最近は、歌舞伎以外でもご活躍されていますが、そこから得るものはありますか?

「僕は歌舞伎で育った人間。外に出ると、歌舞伎で当たり前のようにやっていることが、他でも役立つ特殊な能力であったりとか、また逆に邪魔になってしまう場合があることがわかります。
『ナルニア国』の場合では、発声法。小さいころから、マイクを使わずに劇場で通る声を出すことはやっていてよかったですね。
 また、歌舞伎はフィジカルな部分が強いですが、アフレコでは動作で演技できない分、声で伝えると言うことに集中することができたので、その部分において、自分にとってプラスになりましたね。
 ただし、誤解しないでいただきたいのは、僕はあくまでも歌舞伎役者。1年のうち、10カ月は歌舞伎に出ています。歌舞伎の舞台に立たない休みの時を利用して、たまたま外の世界に出させていただいているのです」

 多方面で、役者としての才能を発揮している菊之助さんですが、「僕はあくまでも歌舞伎役者」…この言葉からは、歌舞伎へのこだわり、そして歌舞伎役者であることへの強い自負が感じられました。
インタビュアー 和田達彦

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『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』について詳しくはこちらをご覧ください。

2008年04月28日

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