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比叡山を歩いて

 京都と琵琶湖をへだて標高848mの大比叡を頂点とする峰々からなる比叡山。8世紀に伝教大師最澄によってその地に延暦寺がひらかれました。東西5km、南北8kmの範囲に広がる延暦寺は、大きく「東塔」「西塔」「横川」の3つの地区に別れ、それぞれ本堂とそれに付随する堂舎があり、趣も異なります。

 ユネスコの世界文化遺産にも登録されている比叡山延暦寺。老杉が生い茂る道を進みながら、その三塔を訪ねてみました。(比叡山には延暦寺という単一の堂宇はなく、比叡山全体が延暦寺と言われています。)

《東塔》
比叡山を歩いて

 延暦寺発祥の地がこの「東塔」。その中心に位置し、比叡山第一の総本堂が上の写真の"根本中堂"です。中央の大厨子には最澄自作といわれる秘仏の薬師如来がまつられ、その前に開創以来の"不滅の法灯"が1200年の時を超えて輝いています。薪歌舞伎「火入れの儀」で用いられたのもこの法灯です。
 薪歌舞伎の会場となった"阿弥陀堂"も、ここ「東塔」にあります。また、寺宝を所蔵する"国宝殿"には国宝・重要文化財を含む仏像・仏画・書跡等が数多く展示され、安らぎと時の流れを感じることができます。

《西塔》
比叡山を歩いて

 「東塔」から1kmほど離れた場所にあるのが「西塔」。ここには渡り廊下が印象的な"にない堂"(写真)があり、武蔵坊弁慶が、その渡り廊下を担いだという伝説が残っています。
 西塔の中堂"釈迦堂"や、聖徳太子が杖にしていた椿の枝をさして帰ったところ、根をおろしてあたり一面に育ったという言い伝えのある"椿堂"など趣のある建物もあり、また、修行の為の施設が多いのも「西塔」の特色です。

《横川》
比叡山を歩いて

 「横川」は西塔からさらに3kmほど奥にあり、昔日の面影を良く残しています。その中心は"横川中堂"(写真左)ですが、「横川」の一番の魅力は自然と向き合いながら歩くことではないでしょうか。高低差のある道に息が切れても、深く深呼吸をすれば新鮮な空気が体に満ち、それもまた爽快です。おみくじ発祥のと言われる四季講堂も、ここ「横川」にあります。

《追記》

比叡山を歩いて

 

 「東塔」と「西塔」の間に"弁慶水"があります。武蔵坊弁慶が、勇気と力を求めて千日の間"千手堂(山王院)"に参籠した際、仏に供える水を汲みに、ここへ通ったと言われています。歌舞伎好きの方は、きっと気になるでしょうから(笑)東塔と西塔の間は歩いて移動すると良いかもしれません。

 

比叡山を歩いて

 

 比叡山からの景色もまた、楽しみの一つです。京都市内や琵琶湖を眼下に見下ろす景色に出合う度に、その美しさに心を奪われます。</>

 早歩きで回りましたが、比叡山の魅力はまだまだ沢山あります。自然、仏像、お祭り、文学・・・有名な千日回峰行にも魅了されます。
 比叡山延暦寺について詳しく知りたい方には比叡山延暦寺ホームページが便利です。
 山内の清浄な空気にふれ、来たときよりも輝く心で山を後にする・・・比叡山を訪れた人は皆、そう心に感じるのではないでしょうか。

公演情報はこちらをご覧ください。
中村吉右衛門奉納公演 比叡山薪歌舞伎

2008年07月23日

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