ホーム > ニュース一覧

歌舞伎座 八月納涼大歌舞伎 製作発表記者懇親会

歌舞伎座 八月納涼大歌舞伎 製作発表記者懇親会

 歌舞伎座「 八月納涼大歌舞伎」の製作発表記者懇親会が行われ、出演者が意気込みを語りました。

中村勘三郎―――
中村勘三郎 8月の納涼大歌舞伎も今年で19回目を迎えます。ここにいる仲間が、出来る限りみんなでそれぞれの舞台に出演しあって面白い物を作る、これが8月の特徴だとおもいます。とても風通しの良いチームです。

 第一部では『女暫』で舞台番、『らくだ』は久しぶりですが、亀蔵さんの世界一のらくだが今から楽しみですね。第二部の『大江山酒呑童子』は中村座の正月興行では必ず上演していたというくらい、中村屋には縁の深い演目です。藤間宗家に新たに振りを付けていただき、串田和美さんが美術を担当してくださいます。

 第三部の『愛蛇姫』は題材がオペラの『アイーダ』。野田秀樹さんの作・演出です。台本はとても面白いですが、今までの『野田版研辰の討たれ』や『野田版鼠小僧』とは少し違い、笑いというよりはシリアスなお芝居になっています。音楽は田中傳左衛門さんが担当してくださって、ヴェルディのあの旋律が日本の調べになるのも楽しみです。偶然ですが、ドイツ公演のとき、宿泊したホテルの下に停泊していた船の名が“アイーダ号”(笑)、とても強いつながりを感じています。


坂東三津五郎―――
坂東三津五郎 今回で19回目の納涼大歌舞伎。自分はほとんど変わっていないつもりでいますが、息子の巳之助が19歳ですから、周りを見るとそれだけの年月がたったのかなと実感します。

 第一部の『女暫』では、手塚太郎光盛というとても若い役。『らくだ』を勘三郎さんとご一緒するのは平成6年以来。爆笑喜劇ですが、強い人と弱い人が逆転していくという作品本来の面白さが深みを増して出せればいいなと思っています。

 第二部の『つばくろは帰る』は、親子の情愛あり、恋愛ありの楽しいお芝居で、8月の納涼歌舞伎に相応しい演目だと思います。昭和46年明治座で、初代松緑さん、淡島千景さんが出演され、今の清元延寿太夫さん、当時岡村清太郎さんが安之助を演じ名子役の大評判をとりましたが、今回、その安之助を(故・二代目)坂東吉弥さんの孫の小吉くんが勤めます。また、劇中では、私と息子の巳之助とのセリフのやりとりもあり、それもいまから楽しみです。

 第三部は『愛蛇姫』。前二作とはちょっと違うテイストのお芝居ですが、お稽古に入って、より立体的に野田さんがどういう劇空間を構築していくのか、今から私自身も楽しみにしています。


中村福助―――
中村福助 納涼大歌舞伎は、私を育ててくれた大事な宝物のようなものです。『女暫』には勘三郎の兄さんが舞台番で、三津五郎の兄さんが手塚太郎で出てくださり、これも八月納涼大歌舞伎の良いところです。皆で力をあわせてという意義をお二人から教わりながら、舞台が盛り上がり、お客様が喜んで下さればいいなと思っています。

 『つばくろは帰る』では、小吉くんが大役にチャレンジします。もう三津五郎の兄さんと一緒にお稽古を初めているとうかがっていますが、きっと吉弥さんが天国から声援を送ってくださって、いいお芝居になると思っています。中村屋ゆかりの『大江山酒呑童子』で、勘三郎の兄さん、勘太郎さん、七之助さんとご一緒させていただくことも大変嬉しく思います。

 野田さんは扇雀さんと僕がコンビだとおもっているみたいですね(笑)。『愛蛇姫』の私たちの役名は祈祷師荏原と祈祷師細毛・・・台本はシリアスでジーンと来るんですが、私たち二人だけ“おちゃらけ”で、どういう事なんでしょうね(笑)。


中村扇雀―――
中村扇雀 第一部『三人連獅子』は馴染みが少ないかもしれませんが、母獅子が登場するという舞踊です。親獅子は橋之助さん、子獅子は国生くんと、実の親子なので、(母獅子役は)本当は奥様の三田寛子さんが良かったのかもしれませんね(笑)。歌舞伎座での獅子の毛振りは初めてなので、頑張って勤めたいと思っています。

 『つばくろは帰る』は、登場する人が皆温かく、とても泣けるお芝居です。言葉が京都弁になるので、とても心配しています。『大江山酒呑童子』では、源頼光を勤めます。立役ということもあるので、一番神経を使って勤めなくてはいけない役ではないかと思っています。

 『愛蛇姫』は、さきほど勘三郎さんからシリアスとありましたが、福助さんと私のところはかなり笑えます(笑)。掛け合い漫才みたいなところもあって、福助さんと相談しながら一生懸命お稽古して作って行きたいと思っています。これは僕たちにかかっていますね。


|  |  | >次のページ

関連記事