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中村又五郎さんご逝去

 歌舞伎俳優の、中村又五郎<なかむら・またごろう、本名・中村幸雄=なかむら・ゆきお>さんが、平成21年2月21日、老衰のため東京都内の自宅でご逝去されました。享年94歳。通夜は26日午後6時、葬儀・告別式は27日午前11時30分から東京都港区芝公園4-7-35、増上寺光摂殿。喪主は長男、中村甚之介氏。謹んでご冥福をお祈りいたします。

<略歴>
 大正3年7月21日東京生まれ。初代中村又五郎の長男。大正10年1月市村座で二代目中村又五郎を名乗り初舞台。子役時代より初代中村吉右衛門をはじめとする名優の舞台に出演し、文字通り歌舞伎界の最長老として生き字引のような存在であった。

 時代・世話、立役・女方を問わず、端正な芸を披露し、『佐倉義民伝』の甚兵衛、『熊谷陣屋』の弥陀六、『逆櫓』の権四郎など脇役や老け役にまわって芝居を引きしめた。近年では『河内山』の和泉屋清兵衛(平成15年9月歌舞伎座)、『今昔桃太郎』の長老の犬(平成16年12月歌舞伎座)に出演。平成18年4月『六世中村歌右衛門五年祭追善口上』が最後の舞台出演となった。また、本年1月2日に行われた「歌舞伎座さよなら公演古式顔寄せ手打ち式」にも出席した。

 昭和45年に開設された国立劇場の歌舞伎俳優養成事業の主任講師を三十年以上務めたほか、多くの後輩を指導し、歌舞伎界全体の指導に貢献した功績も特筆される。昭和50年に紫綬褒章、昭和59年に勲四等旭日小綬章、平成8年に芸術院賞恩賜賞、平成9年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、平成11年に菊池寛賞を受賞。

2009年02月22日

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