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公文協中央コースで出演者が意気込み

公文協中央コースで出演者が意気込み

 6月30日より、全国公立文化施設協会主催中央コース 松竹大歌舞伎が始まります。『伊賀越道中双六 沼津』『奴道成寺』と楽しみな演目が揃う中央コース。中村吉右衛門、中村歌六、中村芝雀、中村歌昇、市川染五郎が公演への意気込みを語りました。

中村吉右衛門
 巡業は役者にとりまして格別なものがございます。昔は交通事情でご当地に何日も足止めをされたこともありました。スタッフの皆さんと地元の食事を楽しんだり、見物に言ったりと、皆和気藹々しながら、いつもの気のあった顔ぶれで旅に伺えますことを喜んでおります。地方の方々に歌舞伎を観ていただく、本当に素晴らしい機会でございますので、より多くの方々に足をお運びいただきたいと願っております。

中村歌六
 『沼津』の平作を勤めさせていただきます。『沼津』は大好きなお芝居で、いつか勤めたいと以前から思っておりました。平作は曾祖父の三代目歌六が得意としていたお役でもあり、こんなにも早く、それも吉右衛門兄さんを相手に勤めさせていただけることになり、大変嬉しく思っております。一生懸命勤めますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

中村芝雀
 『沼津』のお米を勤めさせていただきます。女方としてお芝居の中に深く関わっていく役柄で、お芝居の中にある情を皆様に感じていただきたく思っています。初役でございますが、吉右衛門のお兄さん、歌六のお兄さんにご指導を受けながら精一杯勤めたいと思っています。

中村歌昇
 『沼津』の池添孫八を勤めさせていただきます。このお役は、京都南座で光輝から歌昇に襲名させていただいたときに勤めさせていただいた想い出のあるお役でございます。巡業は、いろいろな土地に伺わせていただき、その土地の皆様に観ていただくことのできる大切な機会です。生の歌舞伎の醍醐味をぜひ味わっていただければと思っています。

市川染五郎
 『奴道成寺』を勤めさせていただきます。目と耳とで楽しんでいただける、華やかな作品ですので、きっちりと躍り込み、皆様に楽しんでいただけるように勤めさせていただきます。この公演をきっかけに、多くの方々にぜひ歌舞伎に興味を持っていただければと願っております。

公文協中央コースで出演者が意気込み

『沼津』について―――
吉右衛門
 呉服屋十兵衛を勤めさせていただきます。商人ですが、頼まれたことはきっちりと果たす、とても男気のある人物です。ところが、女の人にすぐ惚れてしまうところもあるので、最初から男気ばかりですと、色気がなくなってしまいます。そして、父親や妹の情に負けて、言ってはいけないことを言う切なさも大切な、とても難しい役でございます。
 親子の愛、兄弟の愛で不幸な状況を乗り越えていく、悲劇ではありますが、家族愛が大きなテーマとなっているお芝居です。そういうものがだんだん薄れている時代でございますけれど、舞台を共感し楽しんでいただければと思っております。
 『沼津』では、客席の中を通る演出がございます。巡業では、舞台から直接降りることができなかったり、急な坂があったり様々ですが、それがまたお客様との交流にもなりますし、知ったお顔が客席にお見えになって下さっている事もあるので、そういう方に話しかけられるように、なるべく見回しながら歩こうと思っております(笑)。


『奴道成寺』について―――
染五郎
 道成寺物の舞踊の一つですが、見どころが大変多く、三つのお面を使って踊り分けたり、最後にはぶっかえっての立廻りもございます。様々な衣裳に着替えますので、色彩的にも楽しむことができますし、女性だと思っていたのが実は男だったというところも洒落ています。高麗屋にも所縁のある演目ですので、これを初めとして何度も上演が重ねられるように頑張りたいと思っています。

 公演情報はこちらをご覧ください。

2009年06月12日

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