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藤十郎 壱太郎 公文協西コースへの思い

公文協中央コースで出演者が意気込み

 8月31日より、「全国公立文化施設協会主催西コース 松竹大歌舞伎 近松座公演」が始まります。14年ぶりに公文協巡業に登場する坂田藤十郎、孫の中村壱太郎が公演への意気込みを語りました。

坂田藤十郎
 玩辞楼十二曲である『封印切』は、私たちにとりまして大切な作品です。そのような作品を様々な場所でお客様に見ていただくことは大変嬉しい事ですし、また初めて歌舞伎をご覧になり歌舞伎を楽しんでいただく方にも、とても分かりやすい演目だと思っています。
 今回、梅川を壱太郎が勤めます。孫とのラブシーンは珍しいことでは無いでしょうか(笑)。この二人の組み合わせのお芝居が見てみたいと思っていただける事は役者冥利で、本当にありがたいことだと思っています。
 壱太郎は孫ではありますが、それ以上に歳の離れた後輩という思いを強く持っております。もちろん、祖父と孫といった甘えのようなものは一切ありません。舞台で後輩たちは、先輩に胸を借りるつもりで挑んできます。後輩がどんどん力をつけられるように育てていくのも私たちの役目です。その舞台で、若い人とご一緒した時に生まれる効果を考えながら、自分も一緒になって生まれ変わりながら勤められることに幸せを感じています。

中村壱太郎
 巡業は初めてで今からとても楽しみにしています。祖父という大先輩のお相手を勤めさせていただけることは大変幸せな事ですし、このようなチャンスを頂けた事に感謝し懸命に勤めたいと思っています。『封印切』は上方歌舞伎を代表する演目です。いまからワクワクしていて、早く勤めたいという気持ちで一杯です。

公文協中央コースで出演者が意気込み

近松座、上方歌舞伎について―――
藤十郎
 今回の公演では、上方歌舞伎の味を身につけた俳優の方々が大勢出演してくださいますので、上方の味が色濃くでるのではないかと楽しみにしています。
 今回は近松座公演でもあり、近松の作品を大切にする、それは上方歌舞伎を大切にするということでもあります。上方ゆかりの作品を自分たちの方からその土地土地に伺ってお客様に観ていだく、「皆さん、参りましたよ!」という気持ちで舞台を勤めさせていただく事で、地方の皆様にさらに多くの感動が伝えられのではないかと思っています。
 また、近松座では最初に『御挨拶』を披露し、舞台で親しくお客様に話しかけるような口上をさせていただいております。お客様と親しく向かい合い、身近に感じていただく、これも近松座の良いところだと思っています。

壱太郎
 最近、関西で歌舞伎に出演させていただく機会も増え、本当に嬉しく思っています。祖父をはじめ、家系が上方歌舞伎を基盤としており、僕も上方の歌舞伎をやりたいという気持ちを強く持っております。
 今回、祖父や父と一緒に舞台を勤めることができ、とてもありがたい事と思っております。また、家の芸というものを強く感じながら舞台を勤めたいと思っています。


忠兵衛の魅力―――
藤十郎
 上方のお芝居はムードでやるお芝居で、忠兵衛も慣れるまでは大変ですが、慣れると自分の血と肉が役と一緒になるというような楽しさがあり、それをお客様が役者と一緒になって楽しんでくださると、さらにお芝居が素晴らしいものになります。
 和事のムードをつくるためには、自然な柔らかさが出せないといけません。そのためには基礎訓練を続け、自分の中にある柔らかさが毛穴から発散されてこなければいけません。上方の味というのは、すなわち自分の体の持っている味だと思っています。


梅川について―――
壱太郎
 今の自分より梅川は少し歳が上だと思いますが、特に大人っぽく見せようとはせず、自分が今できる範囲で、役にどうなりきれるかを考えながら勤めたいと思っています。梅川は忠兵衛の気持ちを受けとめる役だと思います。祖父の芝居を受け、どこまで梅川の雰囲気を出すことができるか、いまから考えていきたいと思っています。

 公演情報はこちらをご覧ください。

2009年07月14日

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