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獅童、11月大阪松竹座『反逆児』への思い

獅童、11月大阪松竹座『反逆児』への思い

▲ 左から齋藤雅文(演出)、金子昇、酒井美紀、中村獅童、南野陽子、平幹二朗

 11月大阪松竹座では、平成21年度文化庁芸術祭参加公演、中村獅童主演『反逆児』が上演されます。

 原作は大佛次郎の戯曲『築山殿始末』。1953(昭和28)年、十一世市川團十郎(当時九世海老蔵)の徳川信康、三世市川左團次の築山殿、二世尾上松緑の徳川家康で歌舞伎座で初演されました。

 その後、『反逆児』のタイトルで映画化されたのが1961年。三郎信康を演じたのは初世中村錦之助(後の萬屋錦之介)でした。原題にもある築山殿や家康ではなく、子の信康一人にスポットを当てたこの作品は、真率闊達でありながら時に残酷非道な振る舞いを見せる信康を錦之助が生き生きと演じて話題となり、1964年には伊藤大輔の脚色・演出で『反逆児』のタイトルで舞台化され、その後も上演を繰り返すほどの人気を得ました。

 そして、初世錦之助の十三回忌の本年、その甥である中村獅童が三郎信康に挑みます。複雑に入り組んだ戦国の世を背景に、血の相克に生きる若き悲劇の武将を中村獅童が演じる話題作。公演に先立ち、出演者らが意気込みを語りました。

演出・齋藤雅文
 原作の『築山殿始末』も伊藤大輔監督の『反逆児』も共に名作で、その作品への挑戦はとても高いハードルだと思っています。獅童さんとは初めてご一緒させていただきますが、萬屋のDNAを存分に発散していただき、新しくてスピーディ、そして重厚で"これが時代劇の王道だ"という作品を築き上げてみたいと思っています。

中村獅童
 この度、念願の『反逆児』で三郎信康を勤めさせていただくことになりました。自分が子役の頃、叔父の錦之助と嘉葎雄の舞台を歌舞伎座で見ていたり、映画も見ていたので、自分も挑戦してみたいと思っていました。往年の錦之助ファンの方々にも、錦之助を知らない若い世代の方々にも喜んでいただけるように、共演する憧れの諸先輩方と共に力を合わせて、今の時代の『反逆児』を作っていきたいと思っています。

獅童、11月大阪松竹座『反逆児』への思い

南野陽子
 愛する人を思う素直な気持ち、義母との確執、跡継ぎを産めない苦悩と別の女性への嫉妬心、徳姫はそういった様々な女性の顔が一度に出てくる役だと思います。時代は遙か昔でも、きっと現代の皆様にも共感していただけるのではないでしょうか。楽しみながら演じてみたいと思っています。

酒井美紀
 小笹を勤めさせていただきます。小笹は他の登場人物に比べ、身分も低く年齢的にも若い娘です。野で花を摘む花売りの少女が大きな力に巻き込まれ、様々な出来事とともに人生も大きく変わっていきます。その中でも娘らしいピュアで無垢な部分を出せていけたらなと思っております。

金子昇
 以前の舞台で中村嘉葎雄さんも演じられていた久米平四郎を勤めます。獅童さんの演じる三郎信康の忠実な部下ですから、公演期間中、大阪での一ヶ月間は獅童さんの後ろについて楽しみたいと思っています(笑)。

平幹二朗
 私が最初に映画デビューしたのが、錦之助さんが主役の『親鸞』でした。それ以来、錦之助さんとは数え切れないほど共演させていただきました。そういうご縁のあった錦之助さんの血筋をひかれる獅童さんの父親を演じることになり感慨深く思っています。親子としての情愛が交わせるよう、夜ごと酒などを酌み交わせるのを楽しみにしています(笑)。

公演情報はこちらをご覧ください。

獅童、11月大阪松竹座『反逆児』への思い

2009年09月18日

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