第3回歌舞伎美人サロン 清方芸術のなかの歌舞伎〈その一〉

12月7日(月)「第3回歌舞伎美人サロン」が開催されました。今回は『清方/Kiyokataノスタルジア―名品でたどる 鏑木清方の美の世界―』を開催中の
サントリー美術館にご協力いただき、会場は東京ミッドタウンにある、パノラマのような美しい夜景が素敵なサントリー美術館内のホール。『~特別編・清方芸術のなかの歌舞伎~』と題し、ゲストに松竹衣裳株式会社常務取締役 海老沢孝裕氏をお迎えし、サントリー美術館学芸員三戸信惠氏とご一緒に、清方の歌舞伎を題材にした作品等に焦点を当ててお話ししていただきました。
▼
サロン開催に先立ち、三戸信惠氏から、展覧会の見どころと清方と歌舞伎の繋がりについてご紹介いただきました。
「鏑木清方は、明治11年から昭和47年まで93歳という長寿を全うした日本画家で、人物画とりわけ美しい女性像で知られています。今回の展示は「ノスタルジア」というタイトルを持ちますが、一つは清方の描く江戸時代の女性像、もう一つは晩年の懐古的な明治の風俗画、そうした2つの時代に焦点をあてた展覧会となっています。
清方は母の影響で幼い頃から歌舞伎を見物し、また父が新聞社の創設メンバーの一人であった事もあり、芸能に通じ小さい頃は役者になりたいほど芝居にのめり込んでいたそうです。当時の歌舞伎を記す清方のエッセイも数多く残っており、芝居小屋での土間席の様子や、九代目團十郎や五代目菊五郎の事などに触れています。そうしたエッセイから明治・大正・昭和にかけて、清方が実際に肌で触れた歌舞伎の世界を知ることができますし、清方が芝居のことをよく知り、自分が実際に見た役者・舞台を、自身の作品に反映させていた事がうかがわれます。」
【サントリー美術館 学芸員 三戸信惠氏プロフィール】
1967年広島生まれ。東京大学大学院人文科学系研究科博士課程満期退学。おもな研究分野は室町から江戸初期の日本絵画。1999年よりサントリー美術館に勤務し、「古筆手鑑と画帖の名品-近世日本のアートアルバム」、「歌を描く 絵を詠む和歌と日本美術」展などを手がける。東京ミッドタウンに移転後の主な展覧会は、「鳥獣戯画がやってきた!-国宝『鳥獣人物戯画絵巻』の全貌」(2007年)など。
▼
お仕事帰りの方にも気軽にご参加いただけるようにと、平日夜の開催となった今回の歌舞伎美人サロン。受付時間も17:30~19:00と長くして、早くお越しになれた方には受付後に同館展示室で清方作品をご鑑賞いただきました。 サロンの会場となったホールでは美しい夜景を眺めながら、サントリー美術館から提供されたスパークリングワインなどでリラックス。また、後日改めて美術館で清方作品を鑑賞できるようご招待状もいただきました。
ゲストの海老沢孝裕氏と学芸員の三戸氏の対談の様子は、次回のニュースでお伝えします。

写真左:東京ミッドタウンガレリア3階のサントリー美術館入口。写真右:サロン受付後に展示室で清方作品を鑑賞する参加者の皆さん。

美術館にはショップとカフェが併設され、鑑賞の余韻を楽しみながらくつろげる空間となっています。写真右は「清方/Kiyokata ノスタルジア―名品でたどる 鏑木清方の美の世界―」展の図録。









