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時蔵 紫綬褒章受章の喜び

時蔵 紫綬褒章受章の喜び

▲ 喜びを語る中村時蔵。歌舞伎座にて。

 平成二十二年春の褒章受章者が発表され、中村時蔵が紫綬褒章を受章しました。

中村時蔵
 平成二十二年度春の褒章受章で、紫綬褒章をいただくことになりました。まだまだ未熟な私でございますが、歌舞伎ひとすじに歩んできたことを評価していただけたのではないかと大変嬉しく思っています。この後、この章を汚すことなく、ますます芸道に精進していきたいと思っております。

 この歌舞伎座が閉場をするという月に、このような素晴らしい章をいただけたことを大変嬉しく思っております。昭和35年(1960)4月にこの歌舞伎座で初舞台を踏み、ちょうど今年が50年目になります。父を早くに亡くした事もあり、女方では(六世中村)歌右衛門のおじ様、(七世尾上)梅幸のおじ様、芝翫のおじ様、そして父親代わりでございました(先代の)勘三郎の叔父にもいろいろと教えていただきました。未熟な私を一生懸命指導してくださった先輩方に、今回少しでも恩返しができたかなと思っております。

 子供の頃から歌舞伎は品が大事だということを、祖母(故:三世時蔵夫人 小川ひな氏)から口をすっぱく言われてまいりました。決して道をはずさないように・・・それを着実に忠実に守り、歌舞伎の芸の品格を落とさないようにこれからも勤めていきたいと思っています。

 思い出深いお役といえばやはり「十種香」の八重垣姫をはずすことはできません。私が16歳の時に初めて歌右衛門のおじ様に指導していただいたものでございます。やればやるほど難しく新たな発見があるお役です。5月の松竹座「團菊祭五月大歌舞伎」でも勤めさせていただきますが、菊之助さんの濡衣、勝頼は弟の錦之助が勤めます。若いメンバーになりますから、色々とまとめていかなくてはならないと気を引き締めております。

2010年05月03日

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